NOAHのビッグマッチ、1.2有明アリーナのメイン・カードが話題。
丸藤正道vs飯伏幸太、間違いなく誰もが見たかったカード、しかしGHCヘビー級選手権より上の試合順に位置付けされたことが波紋を起こす。
王者・拳王が反発、メインと決めた武田取締役がnoteで敬意を語る。
前半は経緯のまとめ。
後半は私の思うところ。
飯伏幸太、NOAHに現る
12.2 NOAH・横浜武道館にサプライズ。/
— プロレスリング・ノア |PROWRESTLING NOAH (@noah_ghc) December 2, 2023
??飯伏幸太が方舟リングに登場??
まさかの丸藤正道と向かい合う??????
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飯伏幸太「丸藤さん、1月2日、その日は空けておきます」
丸藤正道「飯伏、有明のリングで待ってるよ」#noah_ghc #NOAHTHEBEST #AEW pic.twitter.com/Lal1SStFoh
全く予告なく飯伏幸太が現れ、丸藤正道との対戦をアピール。
??12.2横浜武道館 バックステージ
— プロレスリング・ノア |PROWRESTLING NOAH (@noah_ghc) December 2, 2023
丸藤正道「ようこそ、飯伏君と。1月2日の有明アリーナ、最高の相手が足を運んでくれたよね。まだるっこしいこといらないだろ、シングルマッチで。とうとうやる時が来たみたいだね。来年一発目、最高の舞台で、1対1でやりましょう」#noah_ghc #NOAHTHEBEST pic.twitter.com/ic11E1OzmW
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— プロレスリング・ノア |PROWRESTLING NOAH (@noah_ghc) December 2, 2023
??2024.1.2有明アリーナ【メインイベント決定】??????
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「ABEMA presents NOAH "THE NEW YEAR" 2024」
??2024年1月2日(火)15:00開始/13:30開場
??有明アリーナ
??メインイベント・スペシャルシングルマッチ/DESTINY 2024
丸藤正道 vs 飯伏幸太#noah_ghc #あけまして有明アリーナ pic.twitter.com/5CC9QySkvP
■12/2【NOAH】「丸藤vs飯伏」1・2有明アリーナ“メイン"で正式決定 12月3大会の全カードも…|プロレス格闘技DX
https://dx-sp.gsj.bz/dxnews.Index/detail/?news_id=20231202020&organization_id=07&company_id=05&contents_id=2
なお、「GHCヘビー級選手権:拳王vs征矢学」の試合順は未発表。ダブルメインかもわかっていません。
■【ノア】1・2有明で飯伏幸太戦が決まった丸藤正道が決意表明 「残された時間の中で…」 | 東スポWEB
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/284684
飯伏との対戦を「今まで2回、シングルマッチが流れているからね。プロレスは出会わなければ縁がない人間もいるけど、とうとうやる時が来たみたいだな」と待ちきれない様子。
短時間ながらリングで対峙したことで「自信に満ちあふれているよね、どこにいても。さすがだよ」と認める。そして「これから何年できるか分からない中でやっておきたい相手だし、残された時間の中で彼とはしっかり試合をしたかったので。来年1発目、最高の舞台で1対1、やりましょう」と呼びかけた。
こっちは第1試合でいいんですけどね、みんなメインが!とかセミが!とか、全試合メインなんですよ。お願いしますメインでなんか言ってないわけで。だから僕は第1でも第2試合だとしても今日の1番おもしろかったの第一試合だったね!で納得させれる自信はありますから是非第一試合で!
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) December 2, 2023
丸藤vs飯伏、シングルは初対決。過去に2度、対戦が決まるも流れている。
こちらの記事で過去の接触が紹介されています。
■2024.1.2 NOAH有明大会メインについてのあれこれ|もるがな
https://note.com/morugana/n/n56685aca00ba?utm_source=pocket_saves
飯伏幸太のNOAH初参戦は丸藤正道とのタッグによるもの。
2度のシングルはお互いの怪我で流れています。
<決定後>
12.3、拳王が反発。2023年元旦の日本武道館大会に続き最終試合を逃す。
【会社批判】NOAHにとってGHCヘビーのベルトはNo.1じゃないのか!?1.2有明はなぜメインじゃないんだ!
新人の選手の試合が少ないなど、今回の件以外でも不満を。
■GHC王者・拳王、「You Tube」生配信で会社批判…1・2有明で「丸藤正道×飯伏幸太」がメインに不満爆発「会社の判断おかしい…なめてる」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/30af6117479aa34601610659d374bafa0a9973d5
一方で「もちろん、飯伏・丸藤が決まったことに関しては俺も大賛成だよ。見たいもん、レスラーとして。絶対、熱のこもった戦いになるのは確定じゃん」と理解を示したが「だけど、GHCヘビー?ノアで一番権威のある選手権を差し置いてのメインってこれは本当におかしいよね。選手としてのモチベーションが保てないってどこがやってるんだ。会社でしょ」と不満を繰り返した。
12.4、武田取締役がnoteを更新。
■なぜ『GHCヘビー級選手権試合』をメインにしないのか?|プロレスリング・ノア |PROWRESTLING NOAH
https://note.noah.co.jp/n/n0afa51682c76
メインにすることは武田氏が決定したと明かした上で、
今回の件に関して、私の口から唯一お伝えしたい点があるとすれば、これは飯伏選手目線ではなく、丸藤選手目線の文脈で決断したということです。ぜひ全文をお読みください。
丸藤選手は、11月9日(木)Artistspokenの『まつきりなのもっとプロレスを知りたい』#15 初ゲスト!丸藤正道選手!!回の配信にて、「5年後には引退する」と、明言していました。
意味不明
— 拳王 (@kenoh_prowres) December 4, 2023
GHCベルトの価値よりも丸藤くんのNOAHへの功績のほうが上
1年間必死で闘い色々仕事しても丸藤には勝てないと
モチベーションが… https://t.co/ljXjJDnxee
▼[征矢学ch]緊急】2024年1月2日有明のメインで闘えないことについて
今日までのだいたい流れとなります。
ネットはかなり荒れていますね。
征矢学のメイン抜擢に乗ったつもりだったのだが・・・
丸藤vs飯伏メイン、以下は私の思うところ。基本的に自分は否定派ですね。
2023年のムタvs中邑真輔のメイン(最終試合)は理解できるのです。実現できたタイミングが奇跡的だったこと、ムタの歴史、ちけっとの動き方からも納得できる。
実際、試合は歴史的な名勝負になったわけで、あのあとに拳王vs清宮をやるのは厳しすぎる。長くNOAHを見ているファンが怒るのはわかりますが、あそこは正解だった気がします。
ただ今回は。
まず丸藤vs飯伏はそや見たいんですが・・・セミでも問題なかったように思うんですよね。インパクトが弱まるってこともないような。
また、夢のカードではあるが、ムタvs中邑ほどでは。
タイミングが最高というわけでも。
丸藤選手のラストが見えたからとは言われますが、5年後でしょ? うーん。
それに今後も誰かのラストが見えたらこうなるのか。
もう1つは征矢学のメイン挑戦がなくなったこと、これは残念すぎます。
有明アリーナでのGHCヘビー級戦がきまった瞬間、なかなかブレイクできなかった彼がついに大きな舞台でスポットを浴びることになり喜びました。
しかも、団体のプッシュというより、試合内容でここまで上がってきたところに感情移入していたのです。
しかし結局、団体にひっくり返されました
「征矢に賭けるんだな! よし乗ったぞ!」という気持ちだったのが急ストップ。
セミだったら「ああセミだから征矢か」となってしまう。
勝手に盛り上がっていたとはいえ、これは裏切られた感がありますね。自分は「丸藤vs飯伏がメインになった」ことよりも、「征矢がセミ以下になった」ことへのガックリ度が強い。。
征矢学は寡黙なプロレスラーであり、アピールは苦手、話題性を生むのは難しいタイプ。周りのもり立ても重要だろうと感じていた。
しかし、12.2横浜武道館は素晴らしかったと想います。
征矢学&藤波辰爾vs拳王&新崎人生。
師匠と組むことで過去を掘り下げつつ、GHC前哨戦としても新たな要素を加え盛り上げ、内容も良かった。
試合後の征矢と藤浪のやりとりも最高。無理に征矢に名言を語らせずとも、涙系の感動を押しつけずとも、心に響き記憶に残る場面となった。
征矢学のキャラクターを変にいじらずまま、素晴らしい予告となっていた。
ちゃんとできていたのだが、でもセミなんですよねー。複雑な気持ちに。
GHC戦の価値が落ちてしまうという声もある。
これは僕の全くの想像ですが、武田取締役の中には、重要なカードなら団体最高王座より上で扱ってもいいとの考えがあるのでは。
90年代、新日本プロレスのドームプロレスがそうでした。
橋本真也vs小川直也"負けたら即引退スペシャル"や、アントニオ猪木vs天龍源一郎など、IWGPより上に大一番おいた大会は幾つかある。新日本vsUインターもベルトは関係ない。
武田取締役は1995年から新日本と関わっているので、ドームプロレスの良かった頃をよく知っている。当時は大変な盛り上がりでした。
収益は近年が過去最高となっていますが、90年代はドンブリ勘定でちゃんとした儲けの計算はできていなかったはず。。観客は一番入っていた時代。
しかしその後の新日本は、格闘路線にカジを切ったことが失敗、創始者・アントニオ猪木が持ち株を手放し、ユークスに団体を売却する。
猪木色が薄くなると同時に、リング内も改革。
その1つに、IWGPヘビー級王座のかちを高めるということがあった。
ビッグマッチのほとんどはIWGPが最終試合。「これがプロレスとして正しいんだ、正解なんだ」という教えを唱え続けた。
それが20年近く続き完全に定着。ベルトのことでイチイチ揉めるのは、教育が 成功している証でも有る。
その割に物理的にベルトを壊すと王座が新設できるとか雑なことを兵器でするのも謎なんですがね。
新日本の話になってしまったが、そもそもプロレスリングNOAHはGHCヘビー級王座を頂点とした形をずっと続けている。
今のプロレスファンにとって、団体最高王座をメインで争うのは"正解"として認識されている。
ただ「プロレスの正解ってもう出てしまっているのかな?」という疑問はある。疑問があるというか、そうでないほうが面白がれるのでは、と。
自分がプロレスを見続ける理由の一つは、「正解がわからないから」である。だからいろんな団体を見る。
これだけ団体が腐る程あるのだから、別の正解を唱えるところが出てきてもいい。
90年代ドーム時代も、ベルトの価値が低いことを嘆く声はあったが、それ以上に特別感のあるカードは刺激的で面白かった。
ビッグビジネスにもなっていた。
今でも、メガ級いべんと、PPVができるような大会をやろうと思ったら、ベルトに関係ない特別感のあるカードのほうがやりやすいのかもしれない。
中嶋勝彦vs宮原健斗、丸藤正道vsウィル・オスプレイも後楽園規模ながらそう。
今回も、それに向けての下地なのかもしれない。
これはもちろんマイナスもある。通常のタイトルマッチをメインとした大会が格下のような存在になってしまう。
90年代新日本は勢いがあったのでそこまで影響はでない。今のNOAHならどうなのか。時代も違う。
征矢学挑戦の流れでやらないでよとも思う。
でも、武田取締役に「これでいいんだ」「これが正解なんだ」という自信があるなら、ぜひ証明してほしいです。
見終わって「これで良かったな」と思わせるような。今年の1.1はそれができていた。
もちろん試合をするのはレスラーですから、彼らを前向きにさせるなにかは、あと1ヶ月間必要なわけですが。
今回の有明アリーナは、失敗できない大会のようにも感じます。アベマもWWEで大変だし、けっこうな大勝負。
まぁ正直、拳王vs征矢がメインじゃ難しいのでしょう。なら別のやり方もあった気がしますが、今更仕方ない
良いように考えるなら、征矢学は王者になったとしてまだビッグマッチ・メインという目標は残るわけで、先に向けて楽しみになります。。
丸藤正道vs飯伏幸太は、内容へのバーがかなり上がることになる。天才2人、燃えていただきたい。
飯伏幸太は2023年1月に新日本プロレスを退団後、国内では2試合目となります。海外ではもっとやってる。
ただ、長期欠場理由とはまた別の負傷や不調が多く響いてる様子。AEWでの試合は多人数戦が多い。
シングルで、メインで、否定的な声も聞こえるなか、ここで最高の試合をしないわけにはいかないような上京になった。期待します。
飯伏さんに聞かれたら「いつでも全力でやってるよ」と言われそうですが、こちらも良いように考えようと必至であることを理解していただきたい(笑)。
あと拳王選手。2年連続で事実上セミ広角でモチベーションが上がるわけはない。
なので1つ思いついたYouTube企画を提案したい。
それは「武田取締役年表」。
過去を振り返れば、この試合順にした気持ちがわかるかもしれない!? 武田さん本人は強烈に嫌がりそうだけど。
いろんな団体をめぐりプロレス界から離れたこともある人なので、年表は見てみたい。
再生回数とともにモチベも上がってくれば。
いやでも武田取締役は責任をかぶったという点では偉いですよ。
ファン投票のメイン決定なんて責任転嫁ですからね。重要なことは団体が意志をはっきり示さないと。ファンはそこも語り楽しむのです。KOPWとかは別ですよ。
ここまでの決定カード。
■2024年01月02日(火)ABEMA presents NOAH "THE NEW YEAR" 2024 | プロレスリング・ノア公式サイト | PRO-WRESTLING NOAH OFFICIAL SITE
https://www.noah.co.jp/schedule/489/
▼メイン:丸藤正道 vs 飯伏幸太
▼GHCヘビー級選手権
拳王(c) vs 征矢学
▼小川良成&ザック・セイバーJr. vs 棚橋弘至&HAYATA
▼GHCジュニアヘビー級選手権
ダガ(c) vs Eita
▼GHCジュニアヘビー級タッグ選手権=3WAY
ドラゴン・ペイン&アルファ・ウルフ(c=) vs タダスケ&YO-HEY vs ニンジャ・マック&アレハンドロ
▼愚零闘咲夜降臨・女子プロレス
愚零闘咲夜&野崎渚 vs 高瀬みゆき&梅咲遥
▼佐々木憂流迦プロレスデビュー戦
杉浦貴 vs 佐々木憂流迦
ここまで7カード。
横浜武道館で、「マサ北宮vs石井智宏」「潮崎豪vs小島聡」への動きあり。
まだ清宮海斗とジェイク・リーも残っています。
カード全体ではかなり豪華となりそう。
」
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