2023年04月18日

王者の世界を切り刻むキックに酔う〜ジェイクリーvs中嶋勝彦、感想

カテゴリー:NOAH

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 1試合だけですが感想を。
 もうちょっと更新頻度あげないと。
 なお「ブラックアイX」から、ちょっとぶっちゃけ度をあげてます。


4.16 NOAH・仙台大会情報

 大会結果
■2023年04月16日 日 ABEMA presents GREEN JOURNEY 2023 in SENDAI | プロレスリング・ノア公式サイト | PRO-WRESTLING NOAH OFFICIAL SITE
https://www.noah.co.jp/schedule/439/



<配信アーカイブ>
■ABEMA presents GREEN JORNEY 2023 in SENDAI| WRESTLE UNIVERSE(レッスルユニバース) | WRESTLE UNIVERSE
https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/efX8hGHzzxF8Kcu4pxKqBG

▼全結果


ブラックアイ感想

 ABEMAでLIVE観戦。
 いろいろあった大会ですが、ジェイク・リーvs中嶋勝彦のみ乾燥を。
 継承略。

 1月にNOAH登場、3月に清宮海斗から一発でGHCヘビー奪取。

■ジェイクリーが初挑戦でGHCヘビー奪取、アフター武藤引退NOAHの舵を獲得〜3.19 NOAH・横浜武道館大会、情報集&感想集: プロレス専門ブログ・ブラックアイX
http://blackeyepw.com/article/190243116.html



 武藤引退ロードで突っ走ってきたNOAH、その後の中心となったのがジェイク。
 今年に入ってからは、選手・ユニット個々がvs新日本という大きなテーマを持っていたが、交流は一旦終了でリセット。またALL TOGETHERで中途半端に絡みはするも、新たな目標が必要ななか、ジェイクは頑張っていると思う。
 ヒール色を全面に出すのではなく、人気者となることで団体の主役の座を奪うという侵略の仕方は面白い。
 独特な言動や、試合中に子供にサインする行動は、「イイ」と感じる人もいれば「鼻につく」と感じる人も。賛否両論を発生させ、その危機感を徐々にリアルへ寄せていく。

 対する中嶋勝彦は「俺がNOAHだ」の過去発言をもう一度際立たせ、打倒外敵を印相づける。
 会見では、あの"張り手"も。
 イメージに重なる部分がある2人でもある。

 ジェイク・リーもサイバーフェスの件と似た経験がある。「荒いな」と思わせてしまうような。
 ただ、そこから時間をかけて今のスタイルになったわけで、過去のイメージを強く掘り起こすのかは少し気にしていた。
 結果としてそこは少なく、好勝負に。恐さは中嶋が上回った。

 ジェイクは自分の大きさを活かす。
 ボディスラム、デッドリードライブ、ワンハンド・バックブリーカー、コブラツイスト。
 並べた技名を眺めるだけでオールドファンは飯を食えそうだ。
 そして上記の技のすべてが腰・ボディへの一点集中。
 展開を変えたスタンガン(ロープに相手の喉元をぶつける攻撃)も良かった。

 しかし清宮戦に比べればペースは奪えず。
 この日の主役は中嶋勝彦。
 蹴りが冴えわたる。
 キックでは完全にジェイクを上回った。勝った。
 「やっぱりカツヒコの蹴りは世界一!」とファンはスカっとできたのでは。
 観客のコールは「カツヒコ」「ジェイク」が交錯ぎみではあったが、中嶋勝彦に感情移入して見るべき試合にはなっていたと思う。

 蹴りの威力だけでなく、バリエーションも豊か。
 中盤に放った関節蹴り(膝を正面から蹴る危険技)には唸らされる。
 ジェイクの蹴りは重さで勝負するタイプも、後半のハイキック同士討ちでは中嶋が先に立ち上がってもいた。
 これはジェイクが蹴り合いに応じていたからでもある。また、所謂ラリーな打ち合いでなかったのもポイント高い。

 中嶋は、序盤から中盤にかけローキックを重ね足へのダメージを貯金していて、これが先のコブラツイスト脱出(ジェイクの足を叩き技を解く)に繋がっていたのも素晴らしい。こういうの大好き

 一つだけ、バーティカルスパイクをキックアウトされたあと(相手が大きいからか角度がやや垂直にならず)、馬乗りになってエルボーを連打したのだけ必要だったかどうか。ジェイクは大の字でだいぶ喰らい続けた。
 フィニッシャーはまだダイヤモンドボムもあるし手が付きたわけでもない。
 途中、レフェリーがわって入るも、あそこは反則でもない。まだ戦えるかを確認したということなんだろうが、どうだろうか。
 もともとの"ヤバい試合になるかも"というイメージを"足した"ようにも見える。
 でも、そのために"張り手を安易に使わなかったのは1つ主張ととっていいのか。

 このあとジェイクは反撃。結果としてエルボー攻防はジェイクを、そして中嶋を守る。
 ジェイクは掌底を使っているように見えた(違ったらすいません)。中嶋もすんなりとはいかせず、ジェイクのパワーボム狙いをウラカンホイップで切り返す。ここは「このまま終わりだろう」という予想を裏切り最高。
 しかしジェイクは強烈なバックドロップで再反撃。
 続くニーリフトは、食らった中嶋の体が空中でマットと水平に。
 更に、照準を合わせてからのビッグブーツ。
 この日は、コーナー串刺しのヘルヴァーキック(サミ・ゼイン技)でなく、リング中央の相手に放った。更にシンプルかつダイナミックに。
 これでジャンプするとドリュー・マッキンタイアーだが。
 ロープに飛ばしていないから16文感もうすくなる。
 NOAHからの決め技は、代名詞となるべくバージョンアップ。
 串刺しでないほうが、クラウ側もいろいろいいのだろう。一回転はあまり好きでないのだけど。感想を読んでいたら同じことを書いていた人いた(笑)。

 中嶋勝彦、逆転負け。しかし、その良さは十分に出たでしょう。
 倒すべき相手としてのジェイクも良かった。
 そしてまだもっとイケルかもしれませんね。

 次の相手は丸藤正道。


 入場曲付き登場は驚きました。日本でこれを定着させているのは意外と少なく、ドラゴンゲートぐらいじゃないかな。まだあったらすいません。
 レッスルマニア視察の成果かな? 盛り上がるからいいと思いますよ。
 できれば、丸藤さんがツイッターでもいいから、「登場前、音響にお願いしたんだよ」と一言あれば納得感あるのですが。最初に1回だけでいいので。
 そりゃ「なんだそれ」みたいな面倒なリプライは来るかもしれないが、誰に向けて誠実になるかを考えれば。意外と熱心に見ている人ほど気にします。

 丸藤正道挑戦は唐突感あるものの、中嶋選手に続き「NOAHの舵取り」がテーマならばつながる。
 他に誰かと言われれば難しい。塩崎は復帰早期挑戦が一度うまくいってないし。
 逆に清宮・稲村に時間を与えることにはなる。

 両国は他のカードも興味深いのは並んだが、年間で上位のビッグマッチとしてはウーンではある。そこは心配。
 一時のNOAHはマッチメイク良かったのだけどなぁ。

 とは言え今回の仙台も満足は低くなかった。
 中盤にアクシデントもあったし、気になる欠場もあったのだが、それを忘れさせるぐらいではありました。
 今は、この積み重ねが大事か。

■ABEMA presents MAJESTIC 2023 |プロレスリング・ノア
https://www.noah.co.jp/majestic2023/
■【4.29後楽園大会】全対戦カード決定のお知らせ | プロレスリング・ノア公式サイト | PRO-WRESTLING NOAH OFFICIAL SITE
https://www.noah.co.jp/news/4467/




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posted by sugi
2023年04月 18:19 | NOAH