2022年07月08日

木谷オーナー「古い! 遅い! 変化を嫌ってる! 固い!」発言話題、学校に通いながらの入門も提案〜新日本プロレス戦略発表会まとめ

カテゴリー:新日本プロレス

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 7月7日に行われた新日本プロレス戦略発表会の情報まとめ。
 最後に渡しの発表印象も。

声援OK大会決定

▼発表会動画


■「新日本プロレス×STARDOM」のミックスドマッチは2試合程度、基本ルールも決定!! 8月20日(土)野外大会『G1 SPECIAL in 六本木ヒルズ』開催!今年10月にイギリスで興行開催!【戦略発表会@】 | 新日本プロレスリング
https://www.njpw.co.jp/366079



▼収益、今後のプランについて
・NJPW STRONGの成果は大きい。PPVも開催、日米で並行して大会を行えるようになった。
さらに、コロナ禍前との収益を比較し、前述した“会場内事業”は打撃を受けたものの、追い風が吹いている部分に注力した “会場外事業”を拡大した結果、「会場に訪れるお客様は半減したものの、トータルでは2割減ぐらいの事業規模で、なんとか耐え忍んできた」と説明。
また、直近1年間では、「対コロナ禍前との比較では、“会場外収益”が7割増、同様に海外事業の収益率は2倍になっている」とコメント。
 今後は国内の観客動員を戻すことが課題。
ここからは、「選手や大会に関する戦略」について発表。まず、「“選手年齢分布の変化”に言及。「10年前の全体選手層は、25〜34歳が一番多かったが、現在は31〜39歳がボリュームゾーン。日本人に限ると10年前は20〜34歳位が多かったが、現在は30〜44歳がボリュームゾーンになっている」と説明。
「今後、新日本の持続的な成長のために、若い選手の獲得が大事になる。また、より若いファンの皆様にプロレスの世界に入っていただくためにも、持続的成長のためには若い選手の獲得、彼らが活躍することが重要となる」と展望を語った。

また、現在の外部環境として、「現在の日本は65歳以上まで働かなくてはいけない状況で、大学・短大に進む人は8割を超え、少子化や若年層のスポーツ人口も減少(10年で15パーセント減)している」とし、「レスラーになる人は何かしらのスポーツを行っている。またレスラーになると65歳まで現役でいるのは難しい。さらに、大学を卒業すると22歳からプロレスに新たに入門することになる」以上を踏まえて、「今後プロレスラー志望選手は減る方向にある」と分析。
その突破口として、「学校に通いながら道場に入門できる状態も検討していく必要がある」と将来のプランを語りつつ、「普通のビジネスマンと比べると引退が早く、セカンドキャリアや収入のサポートができるようにならないと、若手がプロレスラーになりにくくなる。プロレスラーになることの魅力度を上げる必要がある」とコメントした。

・海外大会に女子選手の試合を組み込む。その場合、スターダムの選手を起用するのが最優先。
・10月にイギリス大会開催。

▼G1クライマックスについて
G1 CLIMAX』過去3年の動員に関しては
・コロナ禍前の、2019年夏は9.6万人、
・コロナ禍に入った、2020年秋は3.6万人、
・コロナ禍の続いた、2021年秋は2.8万人、
・今年は、去年の倍である「5万人のお客様に来ていただくのが目標」
 既に今年は3万枚売れている。
また、どの大会でも「原則1枚のチケットで『G1』全エントリー選手が見れるようにする」とし、試合が組まれるのが難しい場合は、撮影会やサイン会で会えるようにするよう調整中とコメント。

・『G1』後には『G1 SPECIAL』が一夜限りで復活!六本木ヒルズアリーナにて、 8月20日(土)『G1 SPECIAL in 六本木ヒルズ』が実施されることも決定。

▼11月20日「新日本プロレス×STARDOM」について
・ミックスドマッチは2位試合程度。
・棚橋弘至も女子と闘うことに抵抗は隠せず、男性は男性、女性は女性と闘うルールで調整中。観客からは拍手も。
・棚橋「でも、反則は5秒以内はOKですからね」

・棚橋弘至プロデュースのプロテイン発売を計画中。
・選手の入場テーマ曲を生演奏でお届けする音楽フェスを今秋開催予定!

■オーカーン選手が「新日SS」会見を支配! パートナーカードに長州力さん登場!『G1』各大会でガラポン大抽選会!『G1ブチアゲ応援祭』も実施!!【戦略発表会A】 | 新日本プロレスリング
https://www.njpw.co.jp/366101
・「新日SS」に関する発表いろいろ。
・オーカーンは長州力さんとスパーリングをしたそうです。

■9月5日(月)&6日(火)の後楽園ホールは、50パーセントのキャパの“声出し可”大会として開催へ! トレーディングカードゲーム「Reバース」に新日本プロレスが再登場、7月16日に発売!!【戦略発表会B】   | 新日本プロレスリング
https://www.njpw.co.jp/366112
・「Reバース」に新日本プロレスが再登場し、7月16日に発。
・9月5日&6日の後楽園ホール大会は、50%のキャパで“声出し可”の大会として開催!

■「今日からは、新日本プロレスver.2.1」最後に木谷高明オーナーが挨拶。『G1』来場特典として、木谷オーナーからマグネットコースターを“先着5万人”にプレゼント!【戦略発表会C】 | 新日本プロレスリング
https://www.njpw.co.jp/366130
 こちらはできれば、リンク先か動画で全て確認を。

 以下の引用も一部です。
 というなかで、たまにチケット握り締めて会場に出向いて、できるのは拍手しかないわけですよ。声援もできないしで。ましてやブーイングしかできない。そんな中でもブーイングしたくなるような試合ばっかりだったらありえないですよね。拍手したくなりたくなるような試合、一択だと思うんですよ、どう考えても。
 新日本たしかにがんばってる。アメリカで2500人とか3000人集めてる。すごいことですよ。有名な(日本の)ロックバンドがアメリカでやったって2000人しか集まらないんですよ。そういう中で、日本のエンタメもスポーツもアメリカで3000人なんて集めてないんですよね。しかも日本からほとんど行ってない。すごいことですよ。でも、新日本のYouTubeチャンネル、まだ100万行ってないくらいですよ。
 このコロナ期間にWWEのYouTubeチャンネルとか、もう少しで1億いっちゃうんですよね。いくら日本語と英語で人口が10何倍、20倍違うといっても、差が開きすぎ、と思うんですよ。まだまだできること、いっぱいあるはずなんですよね。
 僕から見てると、イチファンですよ?  僕から見てると『古い! 遅い! 変化を嫌ってる! 固い!』いまの日本と同じじゃないですか? それでは新日本プロレスが存在してる意味がないんですよ! 日々の疲れ、仕事の疲れ、生活の疲れ、思った人に試合を見せることで、感動してもらい、イキイキとしてもらい。また、未来を自分で開拓しようとしてる若者、もしくは中年からでもいいですよ。そういった人たちに夢を与える。新日本プロレスが日本だけじゃなく、グローバルに展開していると、凄いいろんなところで開拓してる、攻めていってる。
 プロレスとして始めていながら、れっきとしたグローバル企業だ、俺もあんなふうに世界を股に活躍してみたい。感動とか夢を与えるのが俺の仕事なんですよ。それがこの程度で満足してちゃダメだと思ってます。ここから、いま言った『古い、遅い、固い、変化を嫌う』。これを徹底的に変えていきたいなと、いう風に思ってます(場内拍手)。ファンの言い方じゃなくなってますね、変えてくれよー!

、ここからちょっと戻します。オーナーに戻ります。あの、もっともっと、いいものをマネればいいと思うんですよね。僕はいま、スターダムをやってるじゃないですか。19歳、20歳のAZMさんとか(スターライト・)キッドちゃんとか、すごいプロレスも巧いし、話してても大人なんですよね。なぜだかわかりますか? 初めたのが早いからですよ。AZMさんなんか小学校5年生から入門してやってるんですよ。だから、業界歴10年なんですよ。たしかにわかりますよ。プロレスって難しいスポーツだと思うんですよ。
 ですから一人前になるまで時間がかかる。だったら、始める年齢をもっと早くするという発想になぜならないか。高校から入門してもいいと思うんですよ。入門しながら高校に通えばいいと思うんですよ。で、卒業するときにこのままプロレスの道に進むのか、もしくは大学いくのか、就職いくのか、その時点であらためて考えてもいいと思うんですよね。僕はやっぱり、入門する年齢を早くすれば早くするほど。オカダ選手は中学卒業してもう、メキシコ行ったりしてるわけですよね。だから、いまの時代に合わせて。二十歳で自己プロデュースして売れてる人、世の中、芸事でもスポーツでも、いくらでもいるわけですよね。もっともっと、早くすべきですね。

やっぱり昔ながらの、もともとプロレスって相撲部屋から来てるところがあるじゃないですか。弟子入りして縦社会で、デビューして黒パンツ履いて丸坊主にしてっていう無個性から始まってるんですね。それはそれでいいところもあると思います。そのあと、色がつくことによって、お客さんも成長が実感できる部分もあると思いますけど。
 まず個性をなくすことから始めるのって、もうこれ、いったいいつの話だって話ですよね。100年前、150年までの発想ですよ。まずは無個性から。それは日本の工業化社会のときに、均一の歯車のほうが便利だからだったんですよ。いまは個性をどんだけ出すかって時代ですよね。ですから、最初は一瞬、無個性でいいと思いますよ。でも、どんどんどんどん個性を出せるような場を、積極的に短期間に作って上げるべきかなと考えてます。

  以上。

警告ベル

 発表内容自体は声援OK大会、六本木ヒルズ大会が大きいか。
 一番の話題は木谷オーナー発言でしょうね。

■【新日本】木谷オーナーが涙の団体批判「古い、遅い、固い、変化を嫌っている。今の日本と同じじゃないですか!」:東京スポーツ
https://www.tokyo-sports.co.jp/prores/njpw/4304954/



 翌日、
■【新日本】内藤哲也が団体批判の木谷オーナーを斬る「責任の一端はあなたにもあるんじゃないですか?」 :東京スポーツ
https://www.tokyo-sports.co.jp/prores/njpw/4306505/
 90年代は当たり前だった“身内批判”を遮断したことが復活の一つの理由とは自分も思う。ただオーナーとして、黙っているのは限界だったのかもしれませんね。

 限界を超えた先は。将来的に団体を手放すこともあるのではないでしょうか。
 発表会では、そういうことは無いことを印象付けるような、新日本プロレスに対する思い入れも語られていましたが。
 コロナでイベント業はどこも大変。スターダムもある。
 今回の発言は、かなり大きな警告ベルと受け取ったほうがいいように思います。今すぐ逃げ出す非常ベルってほどではないのだけど。

 新人の丸坊主・練習生扱いは、一般人から非現実的的世界の住人となるための儀式とも言われます。
 ただ、丸坊主にする必要はもうないでしょうね。それをやめた団体は多いです。

 高校に通いながらプロレスを、と言うのはDDTとかならもうやってるし抵抗もそこまでありませんが、新日本でとなると難しくは感じます。
 もちろん、社会の状況が変わっているのだから、プロレス側も変わる必要はある。
 ただ、プロレスはとにかく“イメージ”が大事なジャンルと自分は思っているので、そこを崩さぬようするか、もしくは全く新しいものを創るか。
 合理的にすればいいというわけでもない。
 私個人としてはアリなんですが、やり方次第なんでしょうね。

 ブシロードなら「プロレス部」がテーマのアニメでアピールもできそうではある。あ、でもそれはスターダムのほうがいいのか。

 業績自体は、収益の柱をいくつかに分散しておいたのが大きく感じます。興行便りの他団体は大変だろうなと想像してしまった。
 大成功だった禁断の扉PPVについて触れられなかったのですが、やはりAEW中心の大会だということなんですかね? 今回は間に合ってないだけかな。

 まだまだ新日本に引っ張っていってもらう必要はあります。
 最近の雰囲気自体は悪くないので、ここからの大きな上昇カーブを期待。

関連リンク

■新日本プロレス×AEW「“禁断の扉#Forbidden Door」PPV、結果&情報まとめ: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3
http://blackeyepw.com/article/189628543.html
■1試合でビッグマッチの満足度を与えるためには必然のBOSJ優勝決定戦、でもハードルのこととか考えた〜6.3新日本・日本武道館大会、感想: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3
http://blackeyepw.com/article/189588332.html
■新日本プロレスが飯伏幸太に関する会見、その内容とツイートを時系列に ※追記アリ: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3
http://blackeyepw.com/article/189563572.html



 個別記事ページ→ 木谷オーナー「古い! 遅い! 変化を嫌ってる! 固い!」発言話題、学校に通いながらの入門も提案〜新日本プロレス戦略発表会まとめ

posted by sugi
2022年07月 17:31 | Comment(0) | 新日本プロレス
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