2022年06月22日

中嶋勝彦×遠藤哲哉について〜それでも他団体との試合はやるべきと思う。

カテゴリー:DDT

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 6月12日に行われたサイバーファイト・グループ集結の祭典「サイバーファイト・フェス」、大会終わって最も話題となってしまっているのが、NOAHvsDDTの対抗戦。中嶋勝彦の張り手により、遠藤哲哉がダウン、そのままTKOとなった。試合時間は6分。
 もう1週間以上経っているのですが‥このことについて自分の考えをまとめておく。


 サイバーファイト・フェスについてはこちらで。
■小島聡がGHC奪取、武藤敬司引退発表、中嶋勝彦が6分TKO勝利〜6.12 サイバーファイトフェス・さいたまSA大会、結果&情報: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3
http://blackeyepw.com/article/189597998.html




 中嶋勝彦の張り手は、張り手と言っていいのか悩むレベルで速く、強烈なものでした。
 張りても掌底も、プロレスのルールでは許されたもの。試合としては成立している。
 ただ、ダウンした遠藤選手を踏みつけ式にフォールした中嶋勝彦が、自ら足をどかしカウントを止めたことから言って、あそこで終わらせるつもりは無かったように見えます。
 なので「アクシデント」という言葉尾を使うのも、間違いではないと自分は思います。

 ルール的では問題ない、しかし暗黙の了解の範囲を超えていないか?という対立もある。

 今回に限りませんが、プロレスで怪我をした場合、「どちらが悪い」と、外から判断するのはかなり難しい。
 基本的に自分は、あまりそこを決めつけないようにしています。

 プロレスは本当に独特なジャンルです。
 目の前で起きた出来事そのままだけが全てとは限らない。
 「どう見てもコチラが悪いだろう」と見えても、そうでない場合がある。

 大会後、秋山準は「ノアではずっとやっていること」と発言。ならば遠藤選手の打たれ弱さ、油断のあったことが問題なのかもしれない。
 一方で、不完全燃焼な形で終わってしまっているのだから、プロとして中嶋選手に問題があるのかもしれない。
 まぁでも、会見で同じNOAHの小峠選手もフラついているわけで‥。

 遠藤選手は格闘技のバックボーンはありませんが、まだキャリア浅い頃、当時バトラーツ所属だった矢野啓太と、大会開始ぎりぎりまでスパーリングをよくしていた記憶があります。
 その時からだいぶ時間は経っていますが、格闘的なものを軽視していたわけではないはず。相当に悔しいでしょうね。

 で、本当の勝負所はこれから。
 「プロレス」が「プロレス」なのか、オキマリ予定調和だけのショーなのか、予期せぬ出来事が起きたときこそ、それが問われる。
 「予期せぬできごと」自体でなく、「予期せぬできごとが起きたあと」ですよ。
 予定外のことにどう対処するかみたい。
 “無かったこと”にはなるべくしてほしくない。

 遠藤選手は這い上がってきてほしい。既にDDTでは、遠藤選手を待つ形で動き出し、そこに熱を感じます。

 中嶋選手は、フェス後の初試合で張り手を使った。自分の強さ・こわさに取り込む決断。
 プロレスは多重構造。
 一番上の層で起きている出来事としては理解できる。
 そして2番め以下の層で、また別の決断がされているとも信じたい。同じことをしたら自分の首を締めることになる。
 ルールで張り手を禁止するようなことは、それぞれの層をごっちゃにするような形となるので自分は否定派寄り。
 「安易に使うな」ってのはよく分かるのだけど。





 アクシデントを生んでしまった理由の一つに、やりなれていない対戦だったことはあるかもしれません。
 今年の4月11日に全日本プロレスで行われた諏訪魔vs野村卓矢でも、野村選手が強烈なラリアットを食らいしばらく動けなくなったことがありました。
 諏訪魔選手のラリアットは、かなりの威力に見えましたが通常のもの。
 野村選手は、大日本で関本大介や岡林裕二とガンガンやりあってるわけで、打たれ弱いことはない。
 それでもKO状態となったのには、初対決のやりにくさからくるものなのでは。
 特に打撃は怖いのかもしれない。

 サイバーファイト・フェス終了後には、高木三四郎代表が、団体ごとにフェスを行うことも示唆していました。

 ただですね、ここまで書いてひっくり返して申し訳ないのですが、自分は他団体との絡みはやるべきと思うのです。
 これは全く僕の持論なんですが、プロレス団体が大きくなっていくには、ある程度、外からの刺激が必要だろうと考えるのです。
 今はプロレスにかぎらず“クラスタ”で個別に世界ができていて、そのなかで人気を徐々に高めていく形が主流に感じますが、それ自体簡単ではないし、どこかで限界がくる気がしてる。
 乱発はダメですが、1〜2年に1度ぐらいでいいから、外に向かって大きな話題を振っておくことが、ジャンルを大きくすることに繋がる。
 大物対決とか、対抗戦とか、移籍によるドリームカードでもいいです。
 そういことが年々プロレスでは難しくなっているのは間違いないのですけどね。
 プロレスファンの中だけでも、自分の好きな団体以外は、誰がチャンピオンなのかもわからない人は少なくない。
 実は、自分がブログで様々な団体の情報をまとめ伝えているのは、そういう状況を少しでも変えたいな、というのがあるんですよ。
 話がそれた。

 珍しいカードを実現させても、噛み合わなさすぎるのは困る。ある程度は許容する準備ありますが。
 なんというのですかね、“共通言語”みたいなものはそれぞれ持っておくべきと思うのです。
 若いうちに海外へ行っておくべきかなとはボンヤリ考える。
 そのうえで、団体ごとのカラー・個性はあってほしい。
 適当なことばかりで申し訳ない。
 でも「 THE MATCH」みたいのプロレスでもみたいですよね。
 今回の件で、業界が縮まることがないように。

 こうなったらですね、サイバーさんで熊本あたりの旅館を1つ借り切って、そこでNOAHとDDTの親睦を深める大宴会を開催、WRESTLEユニバースで配信すれば、会員数も増えるし万々歳なのではないでしょうか(違う)。

 あと今回の件は、船木誠勝選手の話を聞いてみたいですね。



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posted by sugi
2022年06月 03:47 | Comment(0) | DDT
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