2021年12月16日

東京スポーツ選定プロレス大賞の結果を見ていろいろ|技能賞には疑問、プロレス界の流れが変わる予感が少し見えたのは嬉しい

カテゴリー:いろいろ

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 感想・印象を格と宣言してたので、短めですが。


 プロレスの評価というのはなかなか難しく、100人いれば100通りの評価がある、「正解」はないとも言われます。
 毎回、不満が出ることが多い東京スポーツ・プロレス大賞ですが、「それも一つの見方だから良いじゃないか、違うとか不満とか言う必要はないのでは?」との意見もある。
 ただ、東スポ・プロレス大賞は、この業界を代表する評価として広く伝わります。プロレス外にも届く。
 特別なんです。
 だから、マスコミの選定に対し、そこに「違うんじゃ無いか」とファンが言っておくことは大事。
 結果とセットになってファンの声が広がることは難しいでしょうが、抵抗はしておきたい。
 もちろん、納得できれば認める気持ちも持ったうえで。

 で、今年の結果について。

東京スポーツ選定「プロレス大賞」を見て

 全結果はこちら。
東京スポーツ新聞社制定「2021年度プロレス大賞」
・MVP 鷹木信悟(新日本プロレス)
・ベストバウト 潮崎豪対武藤敬司(ノア2月12日、日本武道館)
・最優秀タッグ賞 タイチ&ザック・セイバーJr.(新日本プロレス)
・殊勲賞 ジェイク・リー(全日本プロレス)
・敢闘賞 竹下幸之介(DDT)
・技能賞 グレートーOーカーン(新日本プロレス)
・女子プロレス大賞 林下詩美(スターダム)
・新人賞 荒井優希(東京女子プロレス)
・功労賞 故風間ルミさん

 選考内容など詳しくはこちらで。
■東京スポーツ選定「2021年度プロレス大賞結果〜MVPは鷹木信悟、ベストバウトは武藤敬司vs潮崎豪〜新日本所属の絡まない最優秀試合は葛西純vs伊東竜二以来12年ぶり: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3
 http://blackeyepw.com/article/189202035.html



 MVPは鷹木信悟選手。競った武藤敬司選手は三賞もとれず。個人で迷うなら年齢が若い選手に、というのはあったかも。いいと思います。
 蝶野正洋選手がどちらに入れたかが気になる。

 最優秀試合はNOAHの武藤敬司vs潮崎豪に。これも文句無し。武藤選手もコレがとれたのは嬉しいのでは。
 そして12年ぶりに新日本所属選手が絡まないベストバウトが生まれた。
 東スポ選定の場合、「業界を代表する団体、もしくはその年を象徴するような大会から選ばなければならない」というような意向を感じていたので(実際にそういうのはないはず、選定者個人個人で、という意味)、それが崩れたのは嬉しい。
 試合に関しては、観客数とか団体の格付けとか無視し、内容だけで評価することもアリだと自分は思っている。
 ベストバウトは「え!」という結果が多く、格付けに振り回されすぎと感じていたので、少し変わる気配が出たのは良いこと。
 新日本事態の勢いが落ち気味だったこともあるでしょう。

 殊勲賞・敢闘賞も納得。

 そして問題の技能賞。
 今年も「あり得ない」レベルの結果が出てしまった。
 グレート-O-カーン、確かに話題とはなったし、今後は期待できる選手です。自分も気にしているレスラーですよ。
 ただ、賞をとるほどの活躍をまずしていない。実績が足りなすぎる。
 相撲で言う「三賞」の意味はない。
 選考過程で話題となったG1でのザック戦、矢野とのアマレスマッチは、内容は良いとして、どちらも負けているんですよね。
 オーカーンの記事を書く岡本記者の文章力が技能として認められたのではないかと、半分本気で思っています。

 今年だったら、G1で優勝争いもしたザック・セイバーJr.が妥当、
 もし「ザックはタッグ賞だから」との理由でダメなら、投票で2位だったYAMATO選手か、もしくは中嶋勝彦選手となるのでは。
 過去の結果も含め、「技能賞自体、殊勲・敢闘に比べて一段低いのではないか?」なんて声も聞きますよ。
 一度、賞の意味をハッキリしておくべきなのかもしれません。

 最優秀タッグはタイチ&ザック。文句無し。「ネット・プロレス大賞」では昨年受賞済みです。
 今年は新日本のタッグリーグの優勝が決まる前の選考で、ちょっと恐かったのですが無事に受賞で良かった。

 女子プロレス大賞は林下詩美選手。はい、文句無し。
 今年はベストバウトに女子の試合が入ったことも話題に。なんと史上初だとか。
 少し変わりつつあるプロレス界の流れが、ちゃんと反映されている。

 新人賞は、荒井優希選手。
 少し「むむ」とはなるが、アリの範疇。「東スポならあるかも」と予想した人は多そう。
 荒井選手、見る度に良くなっていて、1年目としては頑張っています。
 ただ、賞をもらってしまったことで、回りの見る目がかわり、ハードルが上がってしまう恐さはある。
 今までは「プロレスに挑戦している」という見方だったのが、「新人賞を穫ったプロレスラー」となってしまうのでは。
 プレッシャーとの勝負が、新たな見所になるぐらいだといいですね。

 妥当な線ではスターダムの上谷沙弥選手かと自分は予想していたが、選考で2票止まり。もう新人という扱いでは無い?
 昨年はコロナを理由に選考されなかったため、今年は4年目まで対象も、NOAHの稲村愛輝は届かず。昨年、投票があったらどうだったでしょうね。



 以上。
 小橋建太さん、蝶野正洋選手が特別選考員となった効果か、納得できる結果が多く出た。
 ホントに技能賞だけですね。
 上記の2人以上に幅広く見ているだろう、天龍源一郎さんを来年は選考員に。
 「殊勲:TORU、敢闘:翔太(ガンバレ☆プロレスだから)、技能:矢野啓太」なんて結果になるかも、すいません、天龍プロに偏りすぎです。納得できないよ! 忘れて下さい(笑)。


 さて、東京スポーツのプロレス大賞が終われば、「ネット・プロレス大賞」の出番ですよ!
 毎回「あなたの不満はこちらで受け止めます!」と言い続けているのですが、今年はどうなりますか。
 技能賞はないしね。
 近く告知します!

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■東スポ・週プロ・ネット・オブザーバーなど主要プロレスアワードの2018年結果を並べてみる〜ベストマッチは2試合が互角、林下詩美が新人部門すべてで上位: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3
 http://blackeyepw.com/article/185723760.html
■「プロレス流行語大賞2021」結果発表〜今年最もプロレス界で流行った言葉は「大空スバル式羊殺し」に決定: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3
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■【ベストバウト】58歳武藤敬司の挑戦!GHCヘビー級選手権試合 潮崎豪VS武藤敬司2021.2.12 日本武道館|プロレスリング・ノア - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=sUco-HdxFmM
 年間ベストバウト、無料で全編見られます。




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posted by sugi
2021年12月 17:16 | Comment(0) | いろいろ
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