2021年02月18日

想像以上の武藤劇場、令和にも名作を残す〜潮崎豪vs武藤敬司、感想

カテゴリー:NOAH

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 結果も内容も話題騒然、潮崎豪vs武藤敬司の感想です。


 大会についてはコチラで。
■58歳・武藤敬司がGHC王座初奪取「やっぱりレスラーって注目を浴びてナンボのもんだと思ってますよ」〜2.12 NOAH・日本武道館大会、情報まとめ: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3
 http://blackeyepw.com/article/188399316.html

 無料動画、まだギリギリ見られます。
■NOAH「DESTINATION 2021 ~BACK TO BUDOKAN~」 | 【ABEMA】テレビ&ビデオエンターテインメント
 https://abema.tv/channels/fighting-sports/slots/8TNjcC6gvB6SpF?utm_campaign=feed_tweet&utm_medium=social&utm_source=twitter





 1・2部、全試合&天龍・小橋・田上らレジェンド解説のPPVはこちら。
■PPV NOAH 日本武道館大会 全試合完全LIVE!レジェンドも集結! | 【ABEMA】テレビ&ビデオエンターテインメント
 https://abema.tv/channels/payperview-1/slots/FG4q9zD8aAbjg3

 2.19以降は、WRESTLEユニバース(有料)にアップされるはずです。

見られる人は、みんな必ず見ましょう

 ■2.12 NOAH・日本武道館
 ○武藤敬司(29分32秒 フランケンシュタイナー)●潮崎豪
 ※挑戦者が王座奪取


 さて振り返るわけですが、ここまで語り所がある試合も珍しいですな。全ての攻防が意味あるものに見えました。

 序盤のレスリング、寝技の強さには定評ある武藤に対し、少しそちらは苦手な印象の潮崎ですが、しっかりタックル切ってバックを奪う場面を見せてくれた。
 レスリング攻防はNOAHの一つの売りだと自分は思っているので、注目度高い試合でそれが見せられていたことは嬉しい。
 その後、武藤からロープ橋ってのショルダータックル。速い展開の始まるパターンも、そこで両者動かない。
 戦前から言われていたスタイルの違いからくる噛み合わなさも予感させる。そして目が離せなくなる。
 ただ、最終的に、武藤選手はNOAH側のスタイルに寄った印象はある。
 “技のデフレ”を嫌う武藤選手だが、この日は出来うる限りの技を繰り出していた。ローリングソバットに浴びせ蹴りまで見られるとは。
 しかし、意味の無い技は無かったのではないでしょうか。4の字前のアキレス腱固めも、何となく…ではないはず。
 その全てが見せ場。
 遂にはエメラルド・フロウジョン、そして今後長らく語られていくだろう、ムーンサルト未遂の名シーン。
 武藤敬司ぐらいのレスラーが、本気の本気で「名作」を描こうと挑むと、こんなとんでもないモノが見られてしまうのか。
 両膝人口関節により、コンディションが上がったことも大きいのでしょう。
 潮崎選手も攻め手いなかったわけじゃない。ちゃんと手数・攻めている時間を計ったら、チャンピオンが上回っているかもしれない。
 でも、試合中の“主役”は、ずっとずっと武藤敬司。技を食らっていても武藤が主役。
 トップコーナー攻防から、変な形で頭から落ちてしまったときも、四天王プロレスの洗礼を受けているように自分は見えた。

 フィニッシュのフランケンシュタイナーも話題。
 2008年の中邑真輔戦におけるフィニッシュを思い出した方が多いようですが、自分は2012年の秋山準戦に重ねた。
 追い込まれ、マットを叩き苛立ちを隠せない武藤敬司が、大逆転を狙い放ったもの。カウント3はとれなかったのですが(ツイッターで武藤がフランケンで勝った」と書いてしまいましたが、私の記憶違いでした、すいません)。)、衝撃はかなりのもの。
 それから9年ですよ。完璧ではないものの、押さえ込みはガッチリで文句はありません。

 安っぽい言い方ですが、「凄いものを見た」という感覚が日に日に増しています。 

 実は試合が決まった瞬間には、潮崎が主役になれぬまま負けたことに、悔しさも強く残りました。
 2020年、あれだけ身体を削り、厳しい防衛戦を続けてきたのに、武道館と言う大部隊・注目度の高い試合で、大きな負けを喫してしまった。
 潮崎選手にそこまで思い入れはないのだけど、この試合では彼に感情移入して見ていたことに気づき、自分で驚いてもいました。
 ただ、それも仕方ないとなるぐらいの内容であったのは間違いありません。

 NOAHが負けた? いやープロレスとして素晴らしい。プロレスの勝ちだ。
 「58歳がチャンピオンなんてプロレスはダメだ」、でなく「58歳が、これだけ輝ける、闘いで納得させられるプロレスが凄い」ですよ。





 ムタでなくても化け物でした。恐ろしい。
 平成プロレスの中心、“今のプロレス”を創ったという見方もある武藤敬司が、令和にこれほどの作品を残すとは。

 このブログを読んでいるぐらいの人は、もう全員、見たほうがいい試合です。

 次の挑戦者は清宮海斗。自分は、ベルト落として以降の正調っぷりは、それなりに評価しているのですが、まー相手が悪い。引き上げるようなことはしてくれそうにないし。
 ここからがNOAHは大変だ。でも団体の雰囲気は間違いなく良いですからね。期待してます。
 
 日本武道館大会、セミ前の、清宮&稲村vs秋山&丸藤も良かった。好試合ってより、もう印象に強く強く残る試合。
 緊急事態宣言中の厳しい状況でも、こんな素晴らしい大会を開催してくれて感謝であります。


参考リンク

■「俺が(ベルトを)獲ったら賛否両論」武藤敬司、58歳でのノア王座奪取に見せる自信(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/af8ab0916ca69b205a6242b3db97839950095843
 「技のデフレ」の話。

■えっ武藤がフランケン?奥の手で4度目防衛― スポニチ Sponichi Annex 格闘技
 https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2008/10/14/kiji/K20081014Z00002060.html
 2008年の中邑真輔戦。

■勝敗に本気で一喜一憂できるプロレスがあった〜3.20 全日本プロレス・両国大会まとめ | ブラックアイ2
 http://beye2.com/item_31792.html
 2012年、武藤vs秋山のあった全日本・両国大会観戦記。



 個別記事ページ→ 想像以上の武藤劇場、令和にも名作を残す〜潮崎豪vs武藤敬司、感想

posted by sugi
2021年02月 01:14 | Comment(3) | NOAH
この記事へのコメント
以前、当時65歳の天龍選手の引退試合で、天龍選手が延髄斬りを繰り出すも、足が相手の首筋まで上がっていないにもかかわらず、対戦相手のオカダ選手が首を抑えて痛がる場面が印象に残っていたので、この試合も、相手選手の武藤選手の年齢に配慮した敬意を垣間見て感動する試合になるのかなと思っていましたが、良い方向に裏切られました。

武藤選手が次にどんな攻撃を繰り出すのかワクワクしてたら、29分があっという間に溶けました。
特に印象に残っている場面は、ムーンサルトプレスをしにロープへ登った瞬間、会場の観客が声を上げてはいけないにも関わらず、会場中から「えっ?」という声が上がった後、会場が数秒間静寂に包まれた場面です。このときの会場の期待と不安が入り混じった緊張感は、まさにNOAHじゃないと味わえない空気だと思いました。
NOAHの入団記者会見によると、2年契約で(現在58歳なので)60歳まで活動するということなので、映画「レスラー」のラストシーンのように、ムーンサルトプレスを繰り出してしまうのではないかという考えが脳裏をよぎっています。
いずれにしろ、今後も武藤選手は目が離せない戦いを繰り広げてくれそうで、とても楽しみです。
Posted by ゲッテン at 2021年02月18日 15:28
いつも楽しくブログを観させていただいています。
私は部屋で一人で見ていたのですが、最後のフランケンシュタイナーでのフィニッシュに思わず声を出してしまいました。
それは管理人さんの感想とは逆の「えっ、なんでこれで・・・」です。
スコットスタイナーやダグファーナスのそれとは比較されませんが、武藤も膝の具合から相手の首に足首あたりを引っかけるのが精一杯の掛り具合(そりゃしょうがない)。
これで去年の潮崎の激闘がすべて消え去ってしまいました・・・。
ムーンサルトを出せとは言わないが、他のフィニッシュホールドは他にもあるわけで・・・。
私には、武藤のグランドスラムありきだったのかとか、翌日の秋山とのダブル会見&入団会見ありきだったのかと・・・複雑な気持ちです!
ただ、武藤がNOAHに来てくれて心強いです!
Posted by 茶太郎 at 2021年02月18日 20:20
>ゲッテンさん
武藤さんは人口膝にしたことでコンディションは良くなってますからね。29分もよくやったものです。
いつかムーンサルトはやってしまいそうな気はしますが、そう思わせているうちは武藤さんの掌の上なんでしょう。


>茶太郎さん
最後のフランケンは崩れているからこそリアルで良いという声もあるんですけどね。受け取り方は人それぞれで。
会見で「負けていたら入団は断っていた」ぐらいの言葉は欲しかったかもしれません。
Posted by 管理人・杉 at 2021年02月20日 02:10

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