平仮名となってからは初となる「まっする」の後楽園ホール大会、その情報と感想ツイート等まとめ。
「ひらがなまっする3」
2020年1月より、DDTの若手を中心に参加希望者が集まり、全く新しいメンバーで始まった「まっする(ひらがなまっする)」、初の後楽園ホール大会を開催。コロナで水を差された感はあったが、2020年は4講演開催、その総決算と言ってもいい大会。
▼大会詳細は以下で。
【週刊プロレスmobile】グラップリング勝ち抜き戦“DDT対ユウキインター”白熱の2.9インテットルールに青木真也も感動。「やる方も見る方も寂しい」マッスル坂井、涙のパワポで激白…まっする後楽園詳報https://t.co/8Rc8J3YLA5#週プロモバイル #ddtpro #ひらがなまっする pic.twitter.com/nYBxba3uP3
— 週刊プロレス (@shupromobile) November 9, 2020
▼見逃し配信はWRESTLEユニバースか、「ファイティングTVサムライ」のオンデマンドで視聴可能(どちらも有料)
#ひらがなまっする 初の後楽園大会!#wrestleUNIVERSE で見逃し配信開始!
— WRESTLE UNIVERSE (@W_UNIVERSE2020) November 9, 2020
▽マオ初登場!
▽必殺技男子 vs パイプ椅子男子、グラップリングでガチ対決
▽男色ディーノ vs DJニラ
オンラインラウンド中「いいね」付けすぎて規制かかっちゃうまっするメイツ
来春、またお会いしましょう!#ddtpro pic.twitter.com/xWyr1im4xE
▼初のトレンド入り
トレンド来たね!本当最高!#ひらがなまっする pic.twitter.com/75t3dva6PM
— 高木三四郎 SanshiroTakagi (@t346fire) November 9, 2020
<動画で一部振り返り>
▼2次元からスタート。オープニングVの曲はリンドバーグの「BELIEVE IN LOVE」ラムライダー・バージョン。
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— DDT ProWrestling (@ddtpro) November 9, 2020
【LIVE】まっする3〜必殺技大乱発〜
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漫画の中にいるはずの必殺技男子がいない?!
“擬人化した窒息プレイの神、彰人”?!#ddtpro #ひらがなまっする pic.twitter.com/ijrVMyd0wp
▼「まっする2」から続く「2.9次元ミュージカル」が前半は中心
♪リボーン・スリッピー
— DDT ProWrestling (@ddtpro) November 9, 2020
Song by 必殺技男子#ddtpro #ひらがなまっする pic.twitter.com/OYhFWOf7wn
▼ユキインターに追い込まれるも、遠藤哲哉が武藤敬司技だけ使い“一掃”
砂田延彦と韮山崎一夫を引き連れて…
— DDT ProWrestling (@ddtpro) November 9, 2020
U(ユウキ)インター、ここに発足#ddtpro #ひらがなまっする pic.twitter.com/bXrZijGfY3
▼2.9インテッド、グラップリングルールの5-5対抗戦。プロレスラー同士でガチをやる禁断の闘い。
大本命の膝十字敗れたり!カズサダ強い!#ddtpro #ひらがなまっする pic.twitter.com/A6J73jQE48
— DDT ProWrestling (@ddtpro) November 9, 2020
▼マッスル坂井さんの涙のパワポ後、選手がファンツイートに「いいね」をする“ラウンド”の場つなぎとして、男色ディーノvsDJニラが行われる。
つなぎの試合、と言い切ってしまうにはエモすぎる
— DDT ProWrestling (@ddtpro) November 9, 2020
男色ディーノ vs DJニラ#ddtpro #ひらがなまっする pic.twitter.com/tIja6MT0eb
最後はDJニラが、独特なタイミングで放つタカタニック(ヤマタノオロチ)で勝利。
そして「#ひらがなまっする」はトレンド2位に。
#ひらがなまっする トレンド入り??
— サイバーエージェント 広報&IR担当 (@CyberAgent_PR) November 9, 2020
本日はCyberFight DDTプロレスリング主催「まっする3〜必殺技大乱発〜」を後楽園ホールにて開催いたしました。
会場の様子をお届けします。#ddtpro pic.twitter.com/hH9bJnsJac
なお、次回は未定。来春頃にできたら、とのこと。
ブラックアイ感想
ここまでの「ひらがなまっする」は、誰か若手選手を“主役”とし、スポットを当てる形をとっていましたが、今回は分かりやすい中心登場人物というのは存在しませんでした。では何にスポットを当てたのかと言えば、それは「プロレス」そのもの、もしくは「今のプロレス」、そしてそこで活躍するプロレスラー全般のように自分は受け取りました。
物語は、ユウキロックさん率いるユウキ・インターが登場する辺りから加速。
既存のプロレス団体ドメスティック ドタキャン チーム=DDTの価値観を次々にユキ・インターは破壊していく。
そこに“救世主”のように現れた不意突三(DDTの現チャンピオン・遠藤哲哉)が、普段使わないフラッシングエルボー。ドラゴンスクリュー。更にムーンサルトプレスと、武藤敬司技でUインターを排除していく。
武藤がUを消し去った。
リングにはDDT若手勢が残る。
…ここまでの展開、1995年のいわゆる「10.9」、新日本vsUインター全面対決をモチーフとしているのは間違いないのだが、この大会って、単純に名勝負・名シーンがたくさん生まれた最高の大会であっただけでなく、“今のプロレス”は、武藤が高田に4の字で勝った、ここから始まっているとい説は強くあるのです。堀江ガンツ氏が語っていたかな(引用したかったが見つからず)。
紀元前・期限後のような、武藤4の字を境として、徐々にプロレスの価値観は「最強」から「最高」へ、「プロレスらしいプロレス」へととシフトしていく。後に武藤の影響を大きく受ける棚橋弘至が引き継ぐ形。
全日本系やその他の血統も、もちろんしっかり残るのだけど、現在の新日本一強時代では、武藤プロレスが花開き、多くのファンをまたリングに呼び寄せていると言っていい。
リングに残されたDDTの選手たちは、まさに今のプロレスを生きているプロレスラー。
ユウキ・ザ・ロックが彼らに叫ぶ。「流されるように試合やってないか? 流されるようにリング上がっていないか? お前らのプロレスってここにあるのか? これがお前のやりたかったことなのか?」。
そんな彼らが次に行ったのは、「2.9インテッド」。
桜庭和志が主催するグラップリングの各討議大会「クインテッド」とほぼ同じ。
人によっては、もう今のプロレスラーには必要ないともされる「強さ」だけを競う競技。
リングはロープ無し。
実際、試合はどう見てもガチンコ。しかし、これがまた面白い。クインテッドという競技自体が素晴らしいこともあるのだろうが、短い時間でもノメリこますし、ドラマもある。
ゲスト解説・青木真也選手は「みんな、ちゃんと強い」とコメント。今のプロレスラーも強い。最強とは言わないが強さは持っている、と。
しかしこれで終わりではない。
マッスル坂井さんの涙のパワポを挟み(省略してすいません)、事実上のメインとして行われたのは、男色ディーノvsDJニラだ。
ハッキリ言って、「強さ」からは、かなり遠い位置にいるプロレスラー。
その2人が、2.9インテッドが終わったままの、同じ戦場のロープ無しリングで一騎打ち。
これがまた、説明不可能な面白さ。
最後は見たことも無いタイミングで叩きつけるタカタニックでDJニラが勝利。楽しめました。
この大会から自分が受け取ったのは、「やっぱりプロレスってジャンルは幅が拾いな」と。いろいろあるんだと。
今のプロレスラーへのメッセージを勝手に読むなら、「型にはまるな」ってことなのかな。「あんまりプロレスを決めつけるな」と。分かりませんけどね。私が常にそう考えているから、そうすぐ思えてしまうのかもしれませんが。
ニラvsディーノで、高山善廣vsドン・フライをオマージュする場面がありました。あれはPRIDEというMMAで行われた試合ですが、「最高のプロレスだ」と言う人もいます。2人のプロレスラー魂あってこその闘いだったのは間違いありません。
スポットライトを当てたことで「今のプロレス」が何か変わったりするかどうかはなんとも言えませんが、取りあえずDDTのリングに何かが反映されるのか、されないかは気にしておきたい。
あとファンの見方もね。難しいだろうけど。
今回の「まっする」、特別なゲストも無しで後楽園もやりきったのには驚き。
1つ1つのシーンを細かく分析すると、またいろいろ発見があったりするのでしょうね。
この記事を書くために、2019年11月「まっする」立ち上げ会見の記事を読み返していたら、
■「ひらがなまっする」とは何か〜1.27新木場1stRING大会よりスタート: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3
http://blackeyepw.com/article/186826068.html
この時点で「強さと面白さを掛け合わせたことをやっていきたい」と、マッスル坂井さんは発言しています。
当時は半笑いで効いていた人が多かったのではなかろうか。
ちゃんと、掛け合わしましたよ。
「マッスル坂井ってスゲエな」と思わせたら、それは「マッスル」。
※ここに欠いているのは自分の勝手な解釈であり、正解とは限りませんので注意を。
ユウキロックさんが内藤テーマに合わせ披露した歌の歌詞
【完全版】
— グレート-妄-カーン??? (@mowblo) November 9, 2020
STARDUST 作詞:ユウキロック
俺はスターダストジーニアス
20代でIWGP
戴冠する その夢を
オカダに 邪魔された
G1で初優勝した
「主役は俺だ」と吠えた
ファンにそっぽをむかれた
ドーム セミに降格
(ラップ)
— グレート-妄-カーン??? (@mowblo) November 9, 2020
オカダはドームで金の雨
俺大でブーイングの雨
ハボンから逃げてメキシコ
思い出すのばヤマトナデシコ
言葉分かんねぇスペイン語
そこで出会ったロスインゴ
かましてやるぜこの1本
今に見てろよ新日本
内藤哲也の進化論
オマエら見とけよカブロン
今じゃドームも大歓声
— グレート-妄-カーン??? (@mowblo) November 9, 2020
あの大阪も大歓声
全国どこでも大歓声
これがオレだ!
デスティーノ!
プロフェッショナルに出た
棚橋出てない×2
歌あけ:
ユウキ「2013年の悔しさがあったから今の内藤があるんや!」
ツイート集
<選手・関係者ツイート>全然違うかもしれないけどちょっとわかる気がする、というのは、私はマッスルを見ていると男の子になりたかったな、あの中に混じりたかったな、と思うので。前にも書いたけど私はマッスル( #ひらがなまっする )の、才気走った男の子たちが放課後に夢中になっている感じが本当に大好きで憧れなので
— sayoko mita (@345m) November 9, 2020
何というか今日エンディング中
— 平田 一喜 Kazuki Hirata (@parakissk) November 9, 2020
青春って何歳になっても感じれるしやってきてくれるんだなぁとなんか疲労と達成感と多幸感と、色々な感情の中しみじみ思いました。本当感謝。
#ひらがなまっする pic.twitter.com/W1WaOjRSQy
文化祭が終わった感
— 彰人 Akito (@akitonsgk) November 10, 2020
この歳になって青春出来ている幸せ。
興行終わった時と打ち上げの時のみんなの笑顔と空気感は素敵すぎてたまらなかったです。#ひらがなまっする pic.twitter.com/Pet5mvXYMF
10年前のマッスルにリアルタイムで関わっていた人たちが表にも裏にもたくさんいるのですが、誰ひとり「前の方が…」なんて言わないし思ってすらいない。皆、まっするの好評価を嬉しそうに見て心から喜んでいる。そんな今を作ってみせた坂井さんは偉いなぁと。#ひらがなまっする pic.twitter.com/OtznVFvGfg
— 村田晴郎 (@MTharuo) November 9, 2020
最初からプロレスラーになりたかった。そう思わせる大会。 https://t.co/eJ5FtvDzY4
— 青木真也 shinya aoki 隠居 (@a_ok_i) November 9, 2020
皆さんすいません。凍結されました!いいねできません!#ひらがなまっする pic.twitter.com/y80wTAI77W
— ユウキロック@登録者1万人突破 (@yuukirock0416) November 9, 2020
稽古にお邪魔して手伝いというか、見学というか、みんなと遊ばせてもらった。
— ヤス・ウラノ (@YasuUrano) November 9, 2020
今回は特にみんな楽しそうに稽古していて。坂井くんは良いことをしているのだと改めて思う。#ひらがなまっする
エゴサして私なりのラウンドをやってみました。
— 男色ディーノ (@dandieno) November 9, 2020
昔やってた時は(何を言われても)皆が誇りを持ってて、今やってる彼らも変わらず皆がそれぞれの誇りを持ってて。好きな人達が誇りを持ってくれるのは見てて嬉しいよね。応援してくれる人にも誇りを持ってもらえるようこれからも頑張ろう。
まっするでした。
— 松井幸則 (@matsui1_2_3) November 9, 2020
2.9インテッドは、いつもとはちょっと違う緊張感がありましたね。
投太郎の猛攻を耐え切ったマオ、二人抜いたカズサダが印象的でした。
みんなお疲れさま!
画像は強さを発揮した樋口。
…樋口?
ハッシュタグの検索の仕方は今日覚えましたが、付け方はよく分かりません! pic.twitter.com/zmZx34iy3n
昨夜の #ひらがなまっする を感じて、別に格闘技の試合をしなくてもいいし、描きたいこと、伝えたいことがあるのが大事であって、伝えたいことを自分の何かで表現していけばいいんだなって感じた。というわけで青木真也を頑張ります。
— 青木真也 shinya aoki 隠居 (@a_ok_i) November 10, 2020
■#ひらがなまっする と近況とか。|青木真也 shinya aoki|note
https://note.com/a_ok_i/n/n4f0a23b63b6f
<ファン・ツイート>
まっする3後楽園大会終了。ひらがなまっするが提唱する2.9次元ミュージカル。作り込んだ歌とダンスはプロレス界に新たなジャンルを生み出した。ひらがなとカタカナの共通点は虚構と現実の狭間。これがマッスル坂井こだわり。クインテット、ディーノvsニラも全てまっするの世界観。#ひらがなまっする pic.twitter.com/1BrNRb6xAG
— イガ (@igahardcore) November 9, 2020
ひらがなまっするをサムライTVで初めて見ましたが最高でした。2.クインテットがめっちゃ面白かったです。コクヨ・カズサダにしびれました。#samuraitv #ひらがなまっする
— お好みマン (@okonomikun) November 9, 2020
マッスル坂井の涙にウルっときた。ファンの辛さに寄り添ってくれてる感じに感動。#samuraitv #ひらがなまっする
— お好みマン (@okonomikun) November 9, 2020
#ひらがなまっする 3終了。会場が新木場ファーストリングから後楽園ホールに変わっての大会は「虚と実の総決算」でなにより構成に唸ってしまった。2.9UINTETからの男色ディーノ vs DJニラとか天才的。やっぱマッスル坂井という男は凄い。もうひたすらに感心してます。とにかく凄かった。
— DJ急行 (@djqko) November 9, 2020
DDT ENG の翻訳を見ながら、外国人のファンも #ひらがなまっする を楽しんでるみたいだけど、高田対武藤のオマージュとか、シュートサインとか、なかなか伝わってないんだろうなぁ…
— にーくろ (@gatoken0806) November 9, 2020
#ひらがなまっする
— eg_2(エイジ) (@eg_2) November 9, 2020
広い定義での格闘技と広い定義でのプロレスを観る層はおそらく大昔にはそこそこの範囲で被っていたと認識しているのですが(でないとPRIDEは成立しない)、切り分けなければいけない論理的意義も見当たりませんのですよ。今日のプロレスの客層にこれを提示するギャンブル性たるやー
#ひらがなまっする
— eg_2(エイジ) (@eg_2) November 9, 2020
掣圏道のトーナメントで宮本裕向さんが優勝したりとかCMパンクのufcの試合とかに心臓鷲掴みにされる層ってのが一定数存在して、リングスのどの試合がシュートだったのかを今更話したり柳澤さんの本で謎の討論とかをする方々には今日の後楽園はジャストすぎたりしするのですよね。
#ひらがなまっする
— ナム (@Namkabuan) November 9, 2020
前半は微妙だったけどクインテットから良かったな。勝負論から一番遠そうなリングでガチやっちゃうというのが。
ああ、あまり集められなかった…。
▼追記
いつも鋭いブラックアイさんの感想、長年見続けていただいてますが、今回もさすがです。たまにブラックアイさんて自分なのかな?って思うことすらあります。最近プロレス見始めたから、会場のお客さんたちがなんで爆笑してるのかわからないなーっていう方へもわかりやすい元ネタ解説にもなってます。 https://t.co/kUushvqN8F
— スーパー・ササダンゴ・マシン (@abulasumasi) November 11, 2020
■まっする3Uレビュー(鈴木健.txt)誰かが主役として輝くよりも2020年にやっておくべきことを選んだまっする後楽園|まっする|note
https://note.com/hiraganamuscle/n/n989f966ebdfb
「だから! だから僕らが彼らをなんとしてでも売ってあげなきゃいけないんですよ!!」
■まっする3U 後記|竹下幸之介|note
https://note.com/takesoup/n/nf84aa363b5ba
参考リンク
■武藤敬司が語る伝説の高田延彦戦。「プロレス史に残る作品が残せた」 - プロレス - Number Web - ナンバーhttps://number.bunshun.jp/articles/-/843105
■スーパー・ササダンゴ・マシン自身が感じた「まっする」:完全版「スポットを当てた選手には これを機に飛躍してほしい」|まっする|note
https://note.com/hiraganamuscle/n/n72f7bfd03e46
大会前にアップされたインタビュー。必読。