30回目のG1クライマックス、その優勝決定戦、私の感想です。
ネット上では内容に関し賛否両論、いろいろ感想・観戦記なども集めてみました。
大会の詳細は以下で。
■飯伏幸太がSANADAに勝利、史上3人目のG1クライマックス連覇、今度こそIWGP奪取/新日本:プロレスニュース・トピックス: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3
http://blackeyepw.com/article/188040186.html
■G1 CLIMAX 30 ? 東京・両国国技館 2020/10/18 | 新日本プロレスリング
https://www.njpw.co.jp/tornament/255794?showResult=1
ブラックアイ感想
試合結果。第6試合 時間無制限1本勝負
「G1 CLIMAX 30」優勝決定戦
○飯伏幸太 vs ●SANADA
35分12秒 カミゴェ→片エビ固め
※飯伏幸太が『G1 CLIMAX』2連覇
まず、30回目にして初の新日本以外の団体出身・日本人同士の優勝決定戦となりました。
ヤングライオン経験無い同士としても初。
2年前の優勝決定戦・棚橋弘至vs飯伏幸太で、棚橋選手に柴田勝頼選手がセコンドにつき、最後に急に飯伏選手が外様扱いされた時には相当な違和感があったもの。
今振り返ると、あのあとケニー・オメガvs棚橋弘至のイデオロギー闘争に繋がるわけで、まぁ分からないことは無いのだが、「他団体に厳しいのは相変わらずだな、いろんな団体から選手を穫ってきてコレか」と、ちょっとプリプリきていたものですよ。
生え抜きvs外様は今後も持ち出される対立構図だろうけど、結果でそこをぶち破ってくれるレスラーが出てきてくれて、そこは未来に向けて大きく夢が広がった。
これで今後も、どんどん他団体からの移籍が増えてくれるかもしれませんね。アレ。
いやまぁ、真の“メジャー”に近づいたのかもしれませんよ。
ファンも自由に応援しましょう。
ただ、外様対決なことに新日本やテレ朝実況陣が事前に全く触れていなかったのは気になるところ。マスコミも大きく見出しにはしていなかったはず(あったらすいません)。
試合終わって、ゲスト解説の蝶野さんが切り出して、ようやく話題に。他団体出身を肯定するキッカケをもらったのでは。今後、変わってくるかな。
さて、内容。うーん、そこまで悪くはないのだと思うのです。でも、あつこち気になる点が残るというのは、優勝決定戦として、ちょっと足りなかった。
“身体能力高い対決”“令和の新しいプロレス”というような括りもマイナスになってしまったか。
SANADA選手、一瞬の動きのキレや思わぬパワーには驚かされるところあるが、ファイトスタイルはレスリング原点回帰系。一周まわった新しさはあるかもしれないが、新時代を象徴するかと言えばどうか。
一方の飯伏選手、2日前のタイチ戦で負った足へのダメージが残るのかなんなのか、少し動きが悪い。アレ?アレ?っと引っかかるような動きが幾つか。
エプロンでのその場跳びフットスタンプなど、破天荒さもあるにはあったが、強く印象に残るようなところまでは行かない。
個人的に飯伏選手の技で一番印象に残ったのは、足を攻められる中、ストレス爆発させたように放たれたラリアット。
やっぱり勘定が乗っかった技は受け取る側にも伝わる。
フィニッシュ前、SANADA選手のカミゴエをエビ固めに切り返し、オコーナーズブリッジまで繋ぐ展開はお見事。
カウント2.99だったこともあり、声を出せぬはずの観客が大きくどよめいた。
そこから飯伏選手が逆転、カミゴエ連発でフィニッシュ。
ただ、フィニッシュまでの攻防を大事に、これでもかと濃く繰り広げてきたのが新日本の試合の満足度を高めてきたと自分は思っているので、そういう形では無かったというのはどうだろう、と考えてはしまった。あえてやっているのかもしれないが、ウーンと思ってしまったのは正直なところ。もしかしたら最後の最後でミスがあった?
飯伏選手、SANADA選手、共に公式戦では好勝負も多かっただけに、大一番でコレは少し悔しい。
でも、いろいろ道が開けた試合でもあるのは間違いない。
飯伏選手がSANADA選手に勝利した瞬間、実況アナは「神になった!」と絶叫していましたが、まだまだこれで神格化はされないでしょう。
ここからIWGP&インタコンチの二冠奪取に再チャレンジ。新日本の“主役”、そして“神”となる道は開けました。
まだドーム2日間で、どういう形になるかは分かりませんが、相手が昨年の大阪城で「危険すぎる」と物議を醸した内藤哲也となるなら、また試合内容に焦点は当たるでしょう。
今回は、少し物足りないという声もある。でも、内藤戦でやりすぎてしまえば「またか」と言われてしまう。難しい。だからこそ見なければ、という気持ちにはなる。興味は続く。
バックステージの優勝コメント中に、ジェイ・ホワイトが割り込んできたのは基本ムカツキますが、彼とビール?で乾杯できたことで、2019年の優勝後、マスコミ陣と乾杯したシーンが繋がったのは大きい。今年はコロナで普通できませんから。
3連覇も無くはないのでは。
誰もが納得できる形で、そうなることを願う。
ネット上の感想・観戦記
飯伏vsSANADAを中心としたファン・マスコミの感想・観戦記などを集めました。削除を希望される方は連絡ください。対応します。
賛否両論というと大概葉否のほうが多いのですが、今回は「面白かった」という声も多くありました。
SANADAは自分のスタイルを崩さないのが美学だよなぁ。
— かい、 (@kaiokgo) October 21, 2020
流行りにもあんまり乗らない。
だから飯伏戦がああなるのは妥当だし、彼らの手法で新日本プロレスルールに正しく則った試合なんだろうなと思った。
優勝に水を差すような事を言って申し訳ありません。。。
— ザ・クスノキ (@njpwstory) October 21, 2020
しかし、うーん、このままだと膝を叩き込むだけの試合決着に飯伏の試合はなってしまう。
その点SANADAの終盤のローリング・バック・クラッチの発動は本当にワクワクさせられる。
プロレスの面白さとは何だろう。#njpw#SANADA#飯伏幸太
飯伏、連覇おめでとう??!!
— 拌ゐ爺 (@N_Toprord96O4O4) October 20, 2020
後は来年の東京ドーム大会に向け展開がどうなるか。
新日本では久々真っ向勝負という感じで、SANADAも存在感は見せた。あれだけ高い技術を持ち魅せ方も上手いだけに、いつかはタイトルを!!と願わずにはいられない。#新日本プロレス #G1CILMAX30https://t.co/ECEgxQiU1i
録画してたG1の決勝観たけど
— 課長ちゃん (@MrDHK) October 20, 2020
確かに試合時間を聞いて「え?もうそんなに過ぎてたの?」って感じはしたな
それだけ集中して観てしまったってことなんだろうな
飯伏もそうだけどSANADAもまた近いうちにベルトは巻くだろうな
そういえばG1決勝戦で飯伏幸太選手がSTF出したのに対してSANADA選手が4の字固めを出しましたよね。考えすぎかもですが。
— ??PANDA?? (@DCM8045819) October 19, 2020
G1CLIMAXに対する選手の想いやリスペクトが伝わってきました。第1回からの歴史を大切にしてるんだなと感動しました。
第1回決勝は蝶野正洋VS武藤敬司#G1CLIMAX30
今までのG-1決勝戦と比べると受ける印象が少し違う試合で、やや緩慢ではあったのだが、個人的にはオコーナーブリッジであれだけのどよめきを引き起こした時点で名勝負だったと思いますよ。大技連発や切り返し合戦とはまた違うトーンの死闘を見せてくれたのは評価したい。#G1CLIMAX30
— もるがな (@morugana) October 18, 2020
#140字プロレス
— 140字プロレス【プロレス“プチ“レビュー】 (@thumbtackyuki89) October 18, 2020
飯伏幸太
vs
SANADA
優勝決定戦
10/18/20 #G1CLIMAX30
正統派と言えば聞こえは良いが、明確な仕掛け、勝者優勝という情感が弱く平坦な雰囲気。飯伏が飛び技で臭わすがそこからスケール感が上がらない。最長時間更新を目的にした記憶より記録に根ざした展開に神の沈黙を感じた。☆3.5
個人的な気持ちの表明をしてしまうが、飯伏はすっかり肉体はバキバキだが、インディ上がりのキバは抜かれた優等生に思えてしまう。SANADAも特別な空間を作れる能力はあれど不発というイメージが強い。それは公式戦から。合理性ならMMAを見るが、プロレスに求めるのはフィジカル面ではない。
— 140字プロレス【プロレス“プチ“レビュー】 (@thumbtackyuki89) October 18, 2020
乱入、介入の茶番劇は否定された試合だが、令和のストロングスタイルというとそれも否定せざるを得ない。新日本が熱狂させる部分としてのWWEにない破滅的を内に孕んだ肉体の削り合いとそれを否定したくてもできないと思わせる背徳的に感じる超人性だと思っていた。川原の石のような流線形ではない。
— 140字プロレス【プロレス“プチ“レビュー】 (@thumbtackyuki89) October 18, 2020
決して悪い試合だと思ってはいないが、互いの裸を曝け出す、露出するような底を見せてくれるようなモノを新日本のコンテンツの集約としてのG1優勝決定戦で見せていない、見せてくれなかったような気持ちを持ってしまった。何か気に障った方がいらしたら申し訳ない。
— 140字プロレス【プロレス“プチ“レビュー】 (@thumbtackyuki89) October 18, 2020
全然試合は見ていないが、新日のG1決勝の試合に関する感想ツイートを見たのだが…。僕のTLは「消化不良」「ハネなかった」という意見が多かったが、検索をしてみると、圧倒的な「感動した」「凄かった」の声。逆に興味が沸いてきた。近いうちに観てみるか。
— 高倉仮面 (@Masked_Takakura) October 18, 2020
以下、ブログなど長文。
引用は一部です。リンク先で全文お読み下さい。
■2020.10.18 G-1CLIMAX 30 決勝戦 試合雑感|もるがな|note
https://note.com/morugana/n/nb64d78e98d7c
レスリングとは最終的にピン・フォールに帰結するもので、フォールとはレスリングにおける最大の必殺技です。肩をつけて3カウント入れば、どれだけ攻めていようが攻められていようが、勝ちは勝ちで、負けは負けです。それは覆しようのないルールであり、全てはその法則に則っているわけです。そうした印象や抑え込みに付随するイメージから、抑え込み全般は一発逆転であったり、演舞めいた印象を受ける人もいるかもしれません。だが本来は勝負を極める一撃であり、プロレスがレスリングである以上、これより上位の必殺技は存在しないんですよね。SANADAが素晴らしいのは、これらを逆転の文脈ではなく、能動的に仕掛けて「攻め」のフォールに仕立て上げたことで、コロナ禍におけるルールを失念してしまうかのような、あの観客のリアルな反応こそが僕は全てだと思うのですよ。このオコーナー・ブリッジを出しただけで、僕はこの試合を名勝負だと思います。
■新日本プロレス G1 Climax 30 レビュー 飯伏対SANADA/石井対ジェイ | 世界のプロレス探検隊 〜Pro Wrestling is Everything〜
https://ameblo.jp/crystal-137/entry-12632624323.html
難しい環境という足枷付の飯伏対SANADAとして見るなら十分上手くやり切ったと思うが、G1や新日本プロレスのブランドに思い入れが強ければ強い程、他に意中の選手がいて、それが新日本プロレスの象徴であればあるほど見る目は辛くなり、辛辣な意見が出てくる。
■オコーナー・ブリッジ、決まらず!SANADA惜敗! | プロレスから始めるブログ
https://jag-pw.com/jag-pw75-sanada-ibushi
新日本プロレスの顔としての"ブレイク"まで、あと一歩のところで足止めとなりました。
悔しさの中で僕は、飯伏選手が2年前の決勝戦で棚橋選手に敗北した時の言葉を思い出していました。
「まだ、まだダメですか…!」
しかし、そこから飯伏選手はG1CLIMAXの決勝戦に2回上がり、2連続優勝という快挙を成し遂げました。
来年、来年こそのSANADA選手に期待したいと思います。
■G1 CLIMAX 30 - 全てはプロレスである!
https://www.loca-neo.com/entry/10-18G1Climax30
せっかくSANADA選手のフィニッシャーであるオコーナーブリッジを飯伏選手がギリギリでキックアウトして大いに盛り上がり、今度は飯伏選手のフィニッシャーであるカミゴェをSANADA選手がキックアウトして、さあここからもう一山!という感じだったのに、サラッともう1発が決まってしまいました。
「あれ?」って口から漏れました。
■30回目G1覇者は飯伏幸太 年明けダブルドームで"4度目の正直"なるか | プロレス・格闘技・ボクシングの情報配信|カクトウログ
https://kakutolog.info/wrestling/njpw/11190/
飯伏は2013年10月にDDTならびに新日本プロレスへのダブル所属となった。その後に所属から外れた期間もあったが、2019年には新日本に再入団。実に足かけ7年3か月での戴冠劇が待たれる。
▼以下ファンのポッドキャスト
日またいじゃった妄想の仮説。#フジコブラ
— グレート・フジ(Great ”The Professor" Fuji) (@haretakogan) October 19, 2020
Listen to "10月18日G1CLIMAX武道館ファイナルレビュー(第124話)" by グレート・フジのコブラクラッチ!. ? https://t.co/YJzznIMbhR
バン魂RADICAL更新したった??
— DJ黄おじ (@1101gunstun) October 18, 2020
バン魂RADICAL更新したった??
「G1CLIMAX.30優勝決定戦 飯伏幸太vsSANADAレビュー」#Radiotalk #バン魂RADICAL#G1CLIMAX30 #njpw #オカジョ #オカウント #ノー柴田 #5痔ですよーだ
https://t.co/2gmOJrZqwo
ポッドキャスト更新!
— 92サイトー (@kunisaito92) October 18, 2020
92サイトーのプロレスの事
「G1クライマックス30ファイナル 10.18両国の事(レビュー)」https://t.co/QnUtVUo5LO#プロレス #プ事#njpw #G1CLIMAX30
▼マスコミ系
G1クライマックス決勝戦、飯伏幸太vs SANADA。G1史上初の新日本プロレス生え抜きではない日本人選手同士の闘い。新しい光景だった。
— ハチミツ二郎 (@tokyodynamite) October 18, 2020
新しい扉を開いた団体が、常に先に行くのだ。#G1CLIMAX30#njpw pic.twitter.com/SuMXzHrlQD
■新日本プロレス「G1 CLIMAX 30」二次会 - 2020/10/19(月) 20:00開始 - ニコニコ生放送
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv328604674
鈴木健記者と、G1クライマックスを30年間ほぼ全戦生観戦している山根さんによる振り返り。
動画。後半有料。
■飯伏幸太が史上3人目のG1クライマックス連覇! 「ボロボロ」の体で宣言「IWGPを取って『神』に」 - プロレス - Number Web - ナンバー
https://number.bunshun.jp/articles/-/845460
原悦生さんコラム。ほぼコメントからの引用ですが。
プロの評論がもっと読みたい。
今後も試合内容を論じるのは、ファン観戦記が中心となっていくのかな。
これ以外で観戦記などありましたら、このページに追加しますので連絡ください。
※追加
■kajio_uはInstagramを利用しています:「#G1climax30 #njpw #sanada #準優勝 #prowrestling…」
https://www.instagram.com/p/CGjXr9IpoXR/
飯伏に関してはですね。
『シングルの連戦で、この日はコンディションが厳しかったことが想像できるので、あまりごちゃごちゃ言うべきでは無いんでしょうけど…』
と、前置きをして僕の本音をぶちまければ。
僕の中では、2020年の飯伏幸太が“神様”の言葉を口にすればする程、どーしても
『夢が人の形をしていた飯伏幸太でも、時間が経てばそれなりにまともな大人になっちゃったな…』
と思っていましてですね。
■\[プロレス\] New Eraのストロングスタイル!G1二年連続覇者・飯伏幸太が目指す「神」への道!(111) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=mqO0WsJ9m1M&feature=emb_title
こちらはYouTubeです。
■【世界のレジェンド ライガーが語る獣神激論】飯伏とSANADAのG1決勝は新しいストロングスタイル=F東スポ
https://www.tokyo-sports.co.jp/prores/njpw/2324733/
『もともと新日本のストロングスタイルは「怒り」っていうものがあると思うんですが、それを持ちつつも彼ら2人の世界の試合だったよね』。
『号外!“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信』更新!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 22, 2020
今回は「優勝決定戦は“令和のストロングスタイル”だった!? 怒涛の『G1 CLIMAX 30』両国3連戦を大総括!」
☆コチラから!
⇒https://t.co/vBjMdzhtXx#G1CLIMAX30 #NJPWスマホサイト pic.twitter.com/VBkUqj7yCH
参考リンク
■飯伏幸太についていけば面白いものが見られるはず〜8.12新日本・日本武道館最終日・感想&G1総括: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3http://blackeyepw.com/article/186488737.html
2019年G1優勝戦感想。
■心揺さぶられまくった3日間、新日本「G1クライマックス」日本武道館3連戦感想〜なんとしてでも、棚橋弘至 はケニー・オメガと対戦しなければならない: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3
http://blackeyepw.com/article/184203615.html
2018年、G1優勝戦感想。
コンディションの悪さもあってSANADAペースの試合にしたのかも。
オコーナーブリッジでの、久々にプロレスを見たウチの妻も含めての『SANADAが勝った!?』的な興奮は、それまでのつまらない30分を忘れさせてくれました。
飯伏は好きだけど、自分で神とか言うのはどうなんだろ?
コンディションどうなんでしょうね。その問題でタイチ戦が受け身いらないキック合戦になったなんてことはないと思いたいですが。
「神になる」は、棚橋選手の「100年に一人の逸材」と似たようなものになればいいのですが。まぁ、まだ神を目指している状態なので。