2019年10月21日

獣神サンダー・ライガーvs鈴木みのる、引退試合でコレ以上を見せられるか心配になるほどの名勝負〜10.14 新日本・両国国技館大会、感想

カテゴリー:新日本プロレス





191020njpw2.png


 毎度今更ですが、新日本・両国大会の感想です。


 全試合結果はこちらで。
■KING OF PRO-WRESTLING ? 東京・両国国技館 2019/10/14 | 新日本プロレスリング
 https://www.njpw.co.jp/tornament/206946?showResult=1

大会情報はこちらで。
■オカダ「カネの雨が降るぞ」締めナシ、鈴木みのるがライガーに"座礼”、1.4引退試合第1弾カードも決定〜1.14 新日本・両国大会&一夜明け会見まとめ: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3(テスト中)
 http://blackeyepw.com/article/186685375.html

 感想は5大シングルマッチのみとさせてください。


第4試合 スペシャル・シングルマッチ

 ○鈴木みのる vs ●獣神サンダー・ライガー
17分38秒  ゴッチ式パイルドライバー→体固め

 ライガーvs鈴木、おそらく最後の一騎打ち。
 まず自分が感心してしまったのは、ここまでのライガーの煽り。この抗争中は常に激怒していたライガー選手ですが、その怒りっぷりが本当に恐いんですよね。
 さすが怒りの獣神。 コメントの中でも「神戸で組め」と発言あって、「ああ、神戸ワールドで一騎打ち決まりなんだ」と思っていたら組まれないという…。裏で何か揉めているんじゃないかと想像させてしまうことがリアルっぽさを高める。
 しかし神戸に降臨したのはファンタジー爆発の鬼神ライガー。オバQだなんだと言われますが、もう巡業から流れ追ってる私は頭クラクラですよ。あそこからこうなるんだ、と。
そして今回はバトル・ライガー。獣神の歴史がどんどん積み重ねられていく。
 試合の中でもそれは続き、ついには"山田恵一”の歴史も繋がる。
 新日本伝統のグラウンド、骨法で学んだ技。
 一部で「鬼殺し(獣神ワキ固め)ではないか?」と言われている間接技、片腕のロックがワキ固めでなく、柔術のオモプラッタなことから「別の技」と言うことで決着しつつありますが、あれだけ形は似ているので、「改良版」と見るのはアリかもしれない。柔術と骨法の合体技と考えれば大変なことですよ(笑)。
 柔術の動きも見られた。2002年、パンクラスで鈴木選手に敗れて以来、イチから習い始めたという。
 その後もライガーvs鈴木の一騎打ちはあったし、他の試合でもそれっぽい攻防はあったかもしれないが、今回がダントツで強く印象に残る。
 完全な敗北から約17年後、ライガーはグラウンドで互角以上に競ってみせた。
 17年、17年ですよ。もう本当に頭が下がる。
 しかし後半は鈴木みのるペース。ボロボロになりながらライガーは敗れた。
 試合後、鈴木みのるは座礼。
 ライガーは一言、「ありがとう」。
 最低限の行動、言葉しか交わしていないから、どういう意味合いか考えさせる、想像させる。
 伏線の回収とかでもない、つじつまが合うかどうかは観客が考えればいい。
 そういう部分は「昭和だな」と良い意味で感じた。ライガーは平成元年デビューだが、鈴木との関係はその前から続く。
「プロレスラーの強さ」がテーマの一つなのも昭和。まだ強さを意識して闘っているレスラーは残っているだろうが、年々少なくなっている。
 木谷さんではないが、「時代は平成すら終わってる」のです。
 大げさに聞こえるだろうけど、もしかしたら、この試合が最後の昭和プロレスなのかもしれない。この2人よりキャリアある現役選手はまだまだいますが、もう"レジェンド”扱いがほとんど。
 "現役”感を発しながら続くストーリーと言うのは本当に少なくなったでしょう。あとは船木誠勝選手絡みぐらいか。 
 「平成とはどういう時代でしたか?」の問いに、ある人は「昭和が完全に終わった時代」と答えていた。
 平成全部を生き抜いた獣神サンダー・ライガー、その引退ロードに大きな、大きな名勝負が残りました。
 1.5の引退試合、これ以上のものが見せられるかどうか心配になる。
 ライガー選手はリマッチを希望していましたが、タッグならあるかもしれませんね。

第5試合 IWGPJrヘビー級選手権

○ウィル・オスプレイ vs ●エル・ファンタズモ
 27分58秒  ストームブレイカー→片エビ固め
 ※オスプレイが2度目の防衛に成功

 鈴木vsライガーという特別な試合のあとでどうするのかと思っていたら…いやぁ、とんでもないハイフライ・ハイスピードなバトルに。
 ファンタズモの高い高いゲート上からのダイブ辺りで鈴木vsライガーに引きずられていた気持ちが切り離される。
 昭和から令和へ戻るためのタイムトンネルとしては強烈すぎ。
 相変わらずオスプレイはキレキレ、ファンタズモも問題なくついていく。
 第5試合とは思えぬテンコモリな内容。途中、石森太二とロビー・イーグルスが乱入し、次シリーズのJrタッグリーグ宣伝までやった。
 この試合って、2人の決着選的意味合いもあったのだと途中で気づく。
 米国開催J-CUP優勝セレモニーを潰してまで煽った末の決着戦ならば、ここまでやってもおかしくはない。J-CUP潰してまで、ですよ。そういやJ-CUPまだ見てない、見る気がしない。
 若いファンなら、このJr戦を大会ベストバウトに挙げるかもしれませんね。


第7試合 IWGP・USヘビー級王座決定戦

○ランス・アーチャー vs ●ジュース・ロビンソン
 14分58秒  EBDクロー
 ※アーチャーが第7代IWGP USヘビー級王者となる

 ジョン・モクスリーが台風の影響で来日できず、ベルト返上扱いとなって王座決定戦。
 武道館では会場規制もあって苦労していたモクスリーが、両国でどう暴れてくれるかは楽しみだったのだけど、大ハードコア戦はアーチャーに代っても見られた結果となる。
 アーチャー、巨体での暴れっぷりが素晴らしい。相変わらずチョークスラムがとんでもない。
 終盤、もうひと山、ジュースには粘って欲しかったが、もう結果が最高なので吹き飛ぶ。
 王座奪取に俺歓喜。代打選手が勝利するのも大好き。
 G1で評価高まったところで、予定外のチャンスをゲット。レールの見えない躍進劇はファン、ノリやすいですよねー。
 今後、楽しみ。ドームでモクスリー戦が見たい。
 ジュースも良かったです。初っぱなのエプロン相手に放ったスピアーが激しさに火をつけたと思います。


セミ 東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦

 ○飯伏幸太 vs ●EVIL
 24分05秒  カミゴェ→片エビ固め
 ※飯伏が権利証の防衛に成功

 大激戦が続く両国、しかもスタイルが様々なのが凄い。
 飯伏・EVILは、特別な何かでなく、持っている技で勝負にいくような内容。ハードル高いことをやっている。
 でもやっぱり、他の試合に食われてしまった感は否めない。
 飯伏選手は技のパターンを定着させることに集中しているのかな。
 ドームで爆発することを祈る。


メイン IWGPヘビー級選手権

○オカダ・カズチカ vs ●SANADA
 36分21秒  レインメーカー→片エビ固め
 ※オカダが4度目の防衛に成功

 今年4度目の対戦。相変わらず綺麗な闘いっぷりでうっとり。少しずつこれまでの対戦から変化させている攻防も見えた。
 極めつけは、フィニッシュ前にオカダ選手が放った変形のみちのくドライバーか。
 頭から落とす技? 背中から後頭部叩きつける感じかな? オカダ選手にしては珍しい形。
 前回のG1・大阪ではSANADA選手がポップアップTKOを公開。
 勝者方が新しい技を放つというのは、勝つ理由として分かりやすい。必要なんでしょう。
 ただ、この2人の対戦の場合、あまり"技が足されていく”というのはどうなんだろう。
 ビッグマッチのメインでやるには必要なんだと思います。
 結論としては、短い期間で何度もやるカードではないんじゃないか…と。
 しかし十分、好試合。
 大会前に当ブログで「新日本10月両国のメインは2年連続でハズレ」などと書きましたが、それはストップしたと言っていいレベル。

 あと、試合後のSANADAの号泣。
 その意味は分からぬまま。
 自分としては…「W-1・両国メインでのグレート・ムタ戦を思い出した」説を挙げておく。
 
■ムタが本家ムーンサルトで真田を撃破 自称エース・KAIが屈辱の髪切り=W-1 - スポーツナビ
 https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201407060005-spnavi
 変な試合だったという記憶があります。
 師弟対決なのに噛合ってないような。興味深い内容ではあったのかもしれませんが。
 今回、満員のメインで負けても観客を満足させられる試合できて感極まった…のかも。分かりませんが。

<まとめ>
 新日本の大会は毎回、いろんなタイプの試合が見られるのですけど、今回はいつも以上に幅の広いスタイルが見られ驚くばかり。
 でも、ライガーvs鈴木の部分を継ぐような人は今後出てくるんだろうかと、考えると寂しさも。
 面白い大会でした。

★大会MVP:獣神サンダー・ライガー
★大会ベストバウト:鈴木みのる vs 獣神サンダー・ライガー

関連リンク

■ケロ日記・ライガーの技といえば… | 時間無制限1本勝負”ケロぐ” powered by アメブロ
 https://ameblo.jp/kerog-2006/entry-10080920372.html
 獣神ワキ固めをなぜ使わなくなったのか、その答えが。

■32年が凝縮されたライガーvs.みのる。“人間サンドバッグ”と座礼の記憶。 - プロレス - Number Web - ナンバー
 https://number.bunshun.jp/articles/-/841138

■\[新日本プロレス\] レスリング・オブザーバーの10.14両国 キング・オブ・プロレスリング 試合評価:オカダ・カズチカvsSANADA、ファンタズモvsオスプレイ、飯伏vsイービル、他 – 青空プロレスNEWS
 http://aozora-band.com/wpwn/archives/38225
 鈴木vsライガー、星4つ止まり。




 個別記事ページ→ 獣神サンダー・ライガーvs鈴木みのる、引退試合でコレ以上を見せられるか心配になるほどの名勝負〜10.14 新日本・両国国技館大会、感想

posted by sugi
2019年10月 01:05 | Comment(0) | 新日本プロレス
この記事へのコメント

コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: