2018年09月20日

心折れてから再起した“いい人”と、注射器頬に刺す人が挑戦者〜9.16 大日本プロレス・横浜文化体育館大会、感想

カテゴリー:大日本プロレス





1CBIMG023.jpg


■大日本プロレス 9.16横浜文化体育館大会
 http://www.bjw.co.jp/event_detail.php?id=2108

 サムライTVで観戦した大日本プロレス・横浜文化体育館大会の感想です。
 メイン・セミ中心となります。

 記事最後に、ネット上で拾った感想集もアリ。

第4試合 最侠タッグリーグ・ストロングブロック公式リーグ戦 / 大日本・横浜文体

 ○橋本和樹 青木優也(13分38秒 怨霊クラッチ)●野村卓矢、阿部史典

 野村&阿部の試合は相変わらず独特で面白い。
 序盤、橋本と阿部で座った背中へのキック合戦やるのかと思いきや、阿部は付き合わずスクっと立つ。
 いいね、いいね。
 根性合戦をやりたい人はやればいいけど、それが“お決まり”になるのは反対。避ける選手がいてもいい。
 試合は野村&阿部が優勢に進めるも…橋本の怨霊クラッチ(?)一発で逆転負け。
 野村&阿部、ここまで全敗…。なぜだ。


第5試合 最侠タッグリーグ・デスマッチブロック公式リーグ戦・ガラスボード+αタッグデスマッチ / 大日本・横浜文体

 ○高橋匡哉 最上九(12分47秒 ジャックハマー→片エビ固め
)植木嵩行 ●佐久田俊行

 デスマッチ未経験ながらもK-DOJOから参戦している最上九、序盤にガセットプレート攻撃を食らい、顔面から大大出血。あそこまでなるものなのか。
 ガゼットプレートってどうなんですかね?
 選手のリアクションからして相当な殺傷能力あるのだろうし、もう凶器として定着しているのかもしれないが、日常であまりなじみのない物(建築現場などで使う接合具らしい)なのと、見た目の恐ろしさがあまりない点が勿体ないような。難しい。
 試合は、さすがに最上選手の出番少なめで植木&作田が優勢も…終盤に高橋選手が大爆発。
 机やボードに大技を次々畳みかけ圧巻の勝利。
 この勝ちっぷりはシングル王座挑戦の後押しに十分。
 最上選手も顔真っ赤にしながら最後までリングに立っていた。「デスマッチ経験値、一気に上がった」ぐらいに思っていればいいのだが、どうだろう。


第6試合 最侠タッグリーグ・デスマッチブロック公式リーグ戦〜蛍光灯タッグデスマッチ / 大日本・横浜文体

 ○アブドーラ・小林、宇藤純久(11分37秒 ダイビング・バカチンガーエルボードロップ→体固め)宮本裕向、●木イサミ

 今リーグからデスマッチ挑戦の宇藤選手が注目なわけですが、この試合ではアブ小ささんの方が目立ち、二丁拳銃のデスマッチ慣れ&タッグワークの良さが際立っていた。
 まぁ最上選手もそうですが、いきなりスイスイ闘われたらデスマッチファイターはやってられない。一方で2人ともビッグマッチで勝利しているのだから前進はしている。シングルでなくてタッグリーグでデスマッチデビューさせているからこそ結果がついてきている。「一騎当千
」で負けが先行しているならガムシャラにやっていれば評価されるけど、優勝争いに絡むようならそれにふさわしい試合も求められる。
 これがプレッシャーでなく、成長の追い風となるよう願っております。

 宇藤選手の持ち込んだ蛍光灯扇子、ハリセンのように縦方向へ振り抜くのは斬新。

1CBIMG015.jpg


 あと、小林選手が装着していた特製ベアークローを、宮本裕向選手がキン肉マンの“ベアークロー返し”で試合開始早々アッサリ破ってしまったのは笑った。

1CBIMG010.jpg


セミファイナル BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合 / 大日本・横浜文体

【第12代王者】○鈴木秀樹(17分3秒 蹴り上げ→片エビ固め)【挑戦者】●中之上靖文
※5度目の防衛に成功

 約2年前に因縁と言っていいのか何と言うのか、いろいろあった2選手によるタイトル戦。
 簡単に言えば、鈴木選手が中之上選手を潰してしまった。

 ■2016年11月22日
 大日本プロレス / 後楽園ホール
▼第4試合
 ○鈴木秀樹(9分0秒 ダブルリストロック)●中之上靖文

 内容で圧倒するだけでなく、心も完全に折ってしまった。今のプロレスではほとんど見られないタイプの試合。

 自分が上記試合と同じぐらい印象に残っているのは、その翌年の1.2後楽園ホール大会でのタッグ戦。鈴木vs中之上の場面になると、鈴木が控えと代わるよう指示。それに中之上は従ってしまい対戦を避けるようにコーナーへ戻ってしまった。
 指示されたとはいえ、あそこまでハッキリ対戦を避けるとは…。
 恐さを感じたのか、今やっても叶わないと思ったか、とにかく関わりたくないのか、何にしても、あそこまで気持ちの弱さを見せてしまったプロレスラーはあまり記憶にない。

 中之上選手が凄かったのは、そこで終わってしまわなかったこと。少しずつではるが良い試合が増え、橋本大地選手とのストロング王座戦で敗れはしたものの大健闘。ファンの支持も上がり、後楽園ホールのメイン登場も当たり前になっていた。
 どん底状態から再浮上できた理由というのは詳しく語られていないような(どこかでインタビューなどされていたらすいません)。
 でも「試合だけ見て判断してください」というのはリアルにも感じる。プロレスだと○○特訓とかしがちですけどね。地道な努力があって、それを見ていた人がいたのだろうと想像してしまう。

 鈴木秀樹選手とは今年の一騎当千・準決勝でも対戦。一騎打ちなので当然だが避けるようなことはなく闘うも、敗れる。
 今回、王者側から指名でタイトル戦となった。

 煽りVでの中之上選手発言。
 中之上「気の弱い選手がいても……それはそれで正解なのかな、と」
 中之上「我が強いほうがいいんでしょうけど、我が弱い人がいてもいいのかなと思って…。それも我なのかなと最近思って」。

 いろいろ開き直れているのだなぁと言うのが伝わる。
 昭和のプロレスだと、ちょっと考えられないが、今なら共感する人も出てきそうだ。
 全日本・W-1と、身体の大きさから期待されるも、優しい性格が出てしまうからか、ブレイクする気配はほとんど無く、大日本に来て更にどん底にたたき落とされた。
 そこから浮上し、上昇ラインを描く中での鈴木秀樹戦。

1CBIMG018.jpg


 試合になっても中之上は迷いがない様子。鈴木にはあまり付き合わず、エルボー、ラリアット、そして豪快なトペコン・ヒーロー。
 自分のスタイルに自信持ってやってるのが気持ちいい。対戦から逃げていた頃からは別人。
 観客の声援による後押しもある。“いい人”さを押し出した、これまでにあまり無かった感情移入させる王者が誕生か?
 しかし試合は鈴木秀樹があまり記憶にない(初?)雪崩式ダブルアーム・スープレックスまで出して一気の猛攻。
 最後は顔面から胸の辺りを蹴上げるという恐ろしい一発で勝利。 中之上、勝てば一つドラマが完成していたが、まだ届かず。あと1つ・2つ何か欲しかったか。
 顔面蹴りというと、猪木vsグレート・アントニオとか、ランディ・オートンのパントキックとか、一線を越えることを匂わすような技ではあるが、鈴木選手は野村卓矢戦でもフィニッシュに使っているし、そこまでの意味合いはないのかもしれない。
 ただ、冷たい技には違いなく、2年前のどん底状態に再び突き落としてやろうというようにも自分は見えました。
 しかし2年前と違い半分以上のペースを握っていたのは中之上選手。内容は全然違う。今後は気持ち折れることはないでしょう。
 文体良く時には、浜亮太選手とのチームで最侠タッグ・準決勝進出を早くも決めた。鈴木秀樹選手と注目度高い部隊で対峙する機会はすぐにでもきそうな予感。

 鈴木秀樹選手は11.11両国での挑戦者に関本大介を指名。
 これは最高。
 前回の30分時間切れドローとなったタイトル戦は、まさに「プロ・レスリング」を見せつけてくれた。
 あの試合はいろんな人に見てもらいたい。両国なら多くのマスコミ・ファンが目撃することになるでしょう。
 もちろん、同じような試合展開になるとは限りませんが、この2人ならもうどうなっても信頼してます。
 

メインイベント BJW認定デスマッチヘビー級選手権試合
蛍光灯300本デスマッチ / 大日本・横浜文体

【第36代王者】○竹田誠志(17分39秒 リバース・Uクラッシュ改→体固め)●【挑戦者】伊東竜二
 ※9度目の防衛に成功

1CBIMG022.jpg


 葛西純、A小林、木イサミ、宮本裕向、ビオレントジャックなどなどデスマッチ競合を次々に打ち破り二冠王として防衛を続けたうえ、米GCWトーナメントも制覇してしまい、まさに“世界最狂”となった竹田誠志、最後に残ったまだ勝っていない大物・伊東竜二の挑戦を受ける。

 序盤に竹田が持ち込んだノコギリを伊東が奪ったこともあり、伊東よりのペースで進む。
 エプロンから場外蛍光灯への河津落とし、極太蛍光灯束を使った技いろいろ、更にデ・デタ〜注射器。ここぞという時にしか使わない、エグさで言ったらデスマッチでもトップ級。頬に貫通させたまましばらくファイト。
 しかし竹田も終盤に一気の逆襲。蛍光灯を相手の後頭部と腕の間で挟むドラゴンスープレックスなんてのも見せ、得意技の畳みかけから勝利を決めた。
 試合後の竹田選手は内容に満足できていなかったような発言。
 うーん、確かに凶器の使い方に関しては伊東選手が上回っていた印象だが、あそこまで食らってこその逆転だから…。
 内容は別にしても、大日本デスマッチを完全制覇した瞬間を目撃できたということへの満足感はかなりあったのでは。そちらの方が勝っていたのかも。
 こういう歴史的な瞬間は会場で体感できると嬉しいですよね。

 次挑戦者は高橋匡哉。防衛ロードは完全に2週目。フリーダムズでも葛西純とのリマッチ決まったし、ちょっとモチベーションが心配になるぐらいの突き抜けっぷり。

 橋戦は11.1両国と決まったものの、鈴木秀樹選手の“ストロングがメイン狙う”発言を受け白紙に。
 当初はデスマッチがメインとホームページに書かれていたそうですが、消したとのこと。
 この辺は、選手が試合順・タイトル戦やるやらないで論争しても無視を決め込む某メジャー団体と違いますな。
 11.11両国、岡林さん復帰戦もあって、かなり厚めのカードになる予感。
 ぜひとも満員になってほしいですね。

 今回の文体、メイン・セミ共に印象残ったのは挑戦者だが、試合自体は王者勝利で納得させられるものでした。今後の大日本を見る上で外せなかった大会であることは間違いなし。

ネットで拾った感想集

 ※削除希望があれば必ず対応します。































 個別記事ページ→ 心折れてから再起した“いい人”と、注射器頬に刺す人が挑戦者〜9.16 大日本プロレス・横浜文化体育館大会、感想

posted by sugi
2018年09月 21:23 | Comment(0) | 大日本プロレス
この記事へのコメント

コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: