新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス28」、10大会目を終えシリーズとしての折り返し地点を経過しました。
ここで前半戦を振り返る意味含め、個人的MVPなどを発表。
前半MVPはSANADA
参加選手にサプライズなしでチトがっかりしたところもあっら今年のG1ですが、始まってみると、風船飛ばすオカダ、肉体改造エルガン、悪さが際立つジェイ、みちドラ披露ザック、日大フェアプレイ・矢野、勝負度外視乱入のタマ&ファレ、ギブスのジュース、崖の縁YOSHI-HASHI などなど、変化したり新たなテーマをもってリーグに乗り込んできた選手多く、マンネリ感はそこまでなし。レギュラー選手のみでリーグ戦を行う団体は他でもありますが、この辺はやはり新日本は巧いなぁと関心。…まぁ良い変化ばかりとは限りませんけどね(笑)。
いろいろ変化を見せる選手いるなかで、最も飛躍、これまで以上にブレイクしたと感じさせたのがSANADA。
2月のオカダ戦も高評価でしたが、それを更に超え、そのポテンシャルが全開になりつつある。
新日本入り前までの得意技で、なぜか封印していた回転足折り固め=オコーナ・ブリッジ(今シリーズ中にSANADA本人が銘々)も解禁。
■SANADAが回転足折り固めを突如解禁〜押さえ込みっぷりが他と違うこだわりの絶品技〜「オコーナー・ブリッジ」と命名: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3(テスト中)
http://blackeyepw.com/article/183951215.html
以前から真田を知るファンを喜ばしています。
ネックスクリューも出していましたね。
7月28日に対戦したケニー・オメガが「SANADAは進化した」というような発言をしていましたが、単純な進化でなく、新日本来てからのスタイルに、引き出しから引っ張り出した過去のモノを組み合わせているようにも。
飯伏戦・ケニー戦で好試合。そのうえでザック・セイバーJr.戦のようなレスリング中心の攻防だけで魅せてしまう公式戦もあったりする。
何かの「足枷」がとれたのか?
プロレスに対する主張も見え始め、その活躍っぷりに乗っかれるのです。公式戦見るのが楽しみになっています。
優勝戦線に食い込みそうな勢い、この後も期待。
ブラックアイ選定・前半戦ベストバウト:決められません
候補は幾つかあるのです。
棚橋弘至 vs鈴木みのる
ケニー・オメガvs内藤哲也
SANADAvsザック・セイバーJr.
飯伏幸太vsSANADA
飯伏幸太vs石井智宏
これがもう、「同じ団体なのか?」というぐらいスタイル違うのもあって比較がしにくい。
今年は特にハッキリしているような。
もう見る人のプロレス観によってランクづけされるんだと思います。
全公式戦終わったときには強引にでも1つに絞りますので、今回はパス(笑)。
今の新日本は様々な団体から良い選手が集まっている状態で、そのスタイルもいろいろ。
棚橋やオカダの試合だけをとって新日本スタイル」と区切ってしまう方もいるかもしれないが、もうその2人も新日の主流とは言えない。
今年のG1は更に良い意味で混沌。レスラーが"自分のプロレス”を強く主張。
開幕前会見で棚橋が「バック・トゥ・レスリング」と発言したり、SANADAが「頭から落とすのだけがプロレスじゃねーんだ」とコメントしたり、ケニー・オメガが「ザック・セイバーJrの試合には強さがない」と指摘したり。言葉でなく、その削り合う試合内容そのもので支持を得る石井智宏もいれば、肉体改造エルガンの説得力ありまくりのファイトぶりも話題。
レギュラー参戦選手のみの闘いなのに、イデオロギーがぶつかり合う。
これまでもそういう見所はありましたが、今年のG1は特にそこの争いが表だって激しい。
今回、一番面白い点はココなのではないかと思ってます。
終盤の日本武道館では、棚橋vsオカダ・ケニーvs飯伏というカラーの違うカードが控え、その興味は増すばかり。個人的に気にしている棚橋vsエルガンも楽しみ。
優勝争いも当然気になるし、後半戦も目が離せず、ワールド視聴に時間を奪われる日々が続くことになりそう。
近く、主な試合の寸評をアップする予定。