初日の感想はこちら。
■“やっぱりWWEスパスタにとって日本は特別な国なんだ“と毎回感じさせてくれる〜6.29 WWE・両国国技館大会(初日)、雑感: プロレス専門ブログ・ブラックアイ3(テスト中)
http://blackeyepw.com/article/183713161.html
6.30 WWE・両国国技館(2日目)
■中邑真輔が助けに入りAJスタイルズが王座防衛!ギャローズとアンダーソンがAJとのTheClubでウルフパック!紫雷イオが登場!アスカはイス攻撃を受け反則勝利もベルト奪取ならずhttp://battle-news.com/?p=40797
この日はほぼ満員の入り(8329人発表)。つまりは土曜が強いということか。
17時開始は飲む時間も余裕できて良い。
▼第2試合 シンカラ vs シェルトン・ベンジャミン
ベンジャミン、前夜に続き軽量選手に敗戦。
むむむ。WWEに戻ってからいいとこないが大丈夫なのか。
▼第4試合 ヒデオ・イタミ vs ミズ
アメリカではまず実現しないカード。
ミズはやられながらも試合をリードしているように見せてしまう。もう巧い選手の部類だろうなぁ。
ナントナント、イタミの勝利。成長ぶりが結果に繋がった…と言うよりは、大・大番狂わせの印象。
近くWWEクルーザー級王座挑戦も決まっているイタミ、「205LIVE」での扱いは悪くないのだが、番組自体がイマイチ人気出ないのでその評価はなんとも言えない。
試合中、キックを出してもあまり沸いていなかったのが気になった。かつては高山善廣らヘビー級をぶっ飛ばして客席どよめかせていたのだが。
WWEでは制限あるにしても、ここをどうするかがずっとネックになっている気がする。
9.1での丸藤戦はどんな闘いぶりを見せてくれるのか。
▼第5試合 スマックダウン・タッグ選手権=4WAYタッグ
改めてタッグ部門はなかなか良いメンツ揃っているんだと思わされた。だからこそもったいないような。
と言うか、タッグの選手もシングルでバンバン試合やってほしいです。カール・アンダーソンはそろそろシングル転向で勝負したらどうだろう。
なんて考えているうちに、こん棒兄弟がダブルインパクト系のパワーボムで王座防衛。
最近はキラーボムをフィニッシュに使っているのだが、日本ではマズイと思ったか?
▼紫雷イオ、入団発表
頑張って。
登場曲はNXTの番組テーマでした。
なんだかハイヒールで登場したこともあり、転びそうになっていたそうですね。全く気づかず。
<▼第6試合 アンドラデ・シエン・アルマス vs タイ・デリンジャー
2人の登場にも観客の反応は鈍い。まだSDでポジションらしいポジション与えられてませんから、覚えられていないということなのか。
今のWWEの一番ダメなところは、プラン後回しでNXTから昇格させたり、インディから選手穫ったりする点。飼い殺しが一番マズイでしょ。
▼セミ SD女子選手権:カーメラ vs アスカ
カーメラがイス攻撃一発で反則負け。試合時間8分、こりゃひどい。
アスカは2日間とも相手に恵まれませんでしたね。そりゃ「日本人女子レスラー、おいでやす」なんて言うわけだ。
試合後に紫雷イオが入ってきたりしたら面白かったのだけど、さすがに早いか。
ここまで低調!
▼メイン WWE選手権=トリプルスレッド:AJスタイルズ vs ダニエル・ブライアン vs サモアジョー
当初の予定カードから中邑が外れたが、これはこれで好カード。
サモアジョーが相変わらずド迫力で良い。それに対抗する流れでAJとダニエルの連携が見られて最高。さすがの好試合。
ぼちぼち大詰めか…というところで客席がざわめき出す。ナカムラ…中邑!?
サモアジョーにローブロー、スコーン!
会場ドッカーン、近年の日本で、ここまで観客に喜ばれた試合介入はあっただろうか?
そこにAJがフォーアーム決めて勝利。
純粋に米インディ時代再現の3WAYに期待されていただろうファンには「ふざけるな」だろうが、やっぱり今回は“中邑を見たい”という観客が一番多いのだから…ごめんなさい、大正解な展開です。ここまでの低調ぶりが嘘のような大興奮。この手の展開はWWEでないと見られない。
WWEにとって「良い試合内容で、綺麗にフィニッシュが決まり満足させる」というのは、幾つかある興行の目的の一つでしかないのかもしれない。
インパクト重視の裏切りは、怒りや悲しみを生むこともあるが、今回は団体と観客の目的がガッチリ重なり大爆発。
その中心にいたのは試合をしていない中邑真輔。
初日は欠場かどうかでヤキモキさせたうえでの大きな落胆、2日目は「出ない」とわかったうえで最後の最後に登場、そして一番見たかったwローブローを披露してくれた。
もう2日間、あがったりさがったりで振り回されまくった。でも、結果的には気持ちよさが残る。
ある意味、WWEらしい興奮をシンスケ・ナカムラに頂いた。
そう、既に中邑真輔は“WWEらしさ”を体現できるスーパースターなのである。
6月18日(日本時間)に行われた「WWE選手権=ラストスタンディングマッチ:AJスタイルズvs中邑真輔」は、破れはしたものの、昇格以降で中邑にとって一番の名勝負になりました。
あれも新日本時代では考えられない善悪対立構図・ハードコア攻防が中心
新日本のリバイバルでなく、WWEスーパースター同士だからこその内容。
タイトル戦線からは一歩退いたけど、もう良い意味でお客様扱いはされないだろうと印象づけることはできた。
本当に必要かわからない杖、マイクの言い回し、「カマーン」など決め台詞、乱入、ローブロー。
すっかりWWEの住人。それでいて他に似た者がいない“オンリーワン“は変わらない。
そういう部分を、試合をしなくても確認できたというのは、2日通しで見て良かったな、と思いました。
初日は日本公演の特別さを体感。
2日目はWWEならではのモノを見られた、しかも中邑真輔を中心にして。
結局のところ2日行って良かったということであります。
前夜の居酒屋で「私は中邑真輔を見るためにウン万円払ったのよ!」と叫んでいた女性が、2日目にどんな感想を持ったのかがヒジョーに気になっている
<ブラックアイ選定各賞(2日分まとめて)>
★MVP:サモアジョー
★ベストマッチ:AJスタイルズ vs サモアジョー(初日)〜
★ワンダフル賞:中邑真輔