2018年06月17日

ケニー・オメガvsオカダ・カズチカ〜名勝負を期待する声に自らバーを設定し正面から超えていった:6.9 新日本プロレス・大阪城ホール大会の感想:

カテゴリー:新日本プロレス





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 毎度upが遅くて申し訳ない。
 タイトルマッチ中心となりますが、観戦記をどうぞ。

■6.9 新日本 / 大阪城ホール大会

 公式結果: http://www.njpw.co.jp/tornament/136640?showResult=1
 ワールド動画: https://njpwworld.com/pg/s_series_00485_1


第1試合 IWGPJtタッグ選手権
 金丸義信、○エル・デスペラード(9分29秒  エル・エス・クレロ)●SHO、YOH
 ※王者組がV3

 「ベスト・オブ・ザ・スーパーJr」での闘いぶりを追い続けてしまったことから、自分の中でロッポンギ3Kの見方がすっかり変わっていることに気づく。
 タッグとはいえ個人印象ずけるのは大事だなぁ。
 合体技の3Kが決まらなくても、個人の力で勝機を作れる構えは見せられていた。
 しかし今回は敗戦。タッグとしてゼロから評価を積み上げ、タイトル戦まで戻ってきなさいということでしょう。
 挑戦者の列の一番後ろに並び直させるための儀式のような試合だったとみています。…とか言ってすぐリマッチだったらすいません。
もしくはシングル路線転向だったらどうしよう。

第4試合 NEVER無差別級選手権〜3WAY
 ○マイケル・エルガン(13分46秒  エルガンボム)●タイチ、後藤洋央紀
 ※エルガンが王座奪取
 
 短期間で肉体改造してきたマイケル・エルガンの大デモンストレーション的試合に見えました。ラストは2人同時にKOみたいなもんですな。
 エルガン、その努力は素晴らしいし、「新日本で生き抜いていくんだ」という意気込みは感じる。
 ただ、もともと手数が多いエルガンが、細くなったことで更に使う技の幅が広がるであろうというのはちょっと怖さもある。
 引き出しが増えるのは良いことだけど、それをどう開けていくかが難しい。
 次の防衛戦(vs後藤)はメインだろうから、どんな試合になるか注目されます。
 この日はジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックスを出してましたね。


▼第5試合 IWGPタッグ選手権
 ○ヤングバックス(15分03秒  モア・バング・フォー・ユア・バック)EVIL、●SANADA
 ※挑戦者・ヤングバックスが王座奪取
 ヤングバックスの本格ヘビー挑戦がスタート。と言ってもウエートを大きく増やすわけでなく、本人たちにすれば無差別級ってことなんでしょうね。
 試合は、YBがヘビーの舞台にきた…と言うより、EVIL&SANADAがYBのスピーディーなスタイルに寄せたという感じ。デ・ハポンの2人の巧みさに関心してしまいました。
 結果はYBが一発でタッグ王座奪取。新日本に参戦して長いが、まだ完全にブレイクしていない印象。“まず絶対にWWEへ行かない大物”として団体の期待も大きいでしょう。
 どんな防衛ロードとなるか楽しみです。
 アーチャー&スミス相手が勝負かな。

▼第6試合 
 ○Cody、ハングマン・ページ、マーティ・スカル(11分35秒  クロスローズ)棚橋弘至 、●獣神サンダー・ライガー、レイ・ミステリオJr
 ※王者が

 注目はレイ・ミステリオJr! 特別凄い技はないのだけど、一つ一つ動きのキレが普通じゃない。最高。
 これだけ動けるのだから、このあと新日本に出るにしろWWEに行くにしろ良い舞台を与えてほしいなぁ。


▼第7試合 IWGP Jrヘビー級選手権
 ○高橋ヒロム(20分20秒  TIME BOMB)●ウィル・オスプレイ
 ※挑戦者・ヒロムが王座奪取


 まずビックリしたのが高橋ヒロム選手の入場。ゲート前からポーンとと飛び出す演出の本家はレイ・ミステリオなんですよ。今回はやらないのかと思った。本人どう思ってるんだろうなぁ。

 試合は互いに厳しい技、もしくは捨て身な技を打ち合う削り合い。
 オスプレイ、まぁ空中弾も食らいっぷりもとんでもない。
 大会前、オスプレイは自身のコンディションを不安視する声に言及していました。

■ヒロムがIWGPジュニア戦の“トリプルメイン”を要求!? オスプレイは“D”の意外な事実に言及…!!【6.9大阪城調印式(2)】 http://www.njpw.co.jp/151028
『  オスプレイ この対戦が決まって、サプライズもあったが、自信もある。そして、いま現在もいくつかのケガが進行していて、『SUPER Jr.』の巡業中も心配されていたかもしれないが、それはまったく問題ない。ただひとつ、プロレスライターのデーブ・メルツァー氏が、『ウィル・オスプレイについて』として、昨日、ネットにアップしたコメントを聞いてもらいたい。
※オスプレイが自身のスマートフォンで動画を再生し、その声をマスコミに聞かせる。
 試音声「彼はJr.ヘビー級で上り詰めて行くだろうが、ダイナマイト・キッドのような“ストーリー”が見えている。その“ストーリー”がどういう終わり方をするのか、みんな知っているよな!?」、「それもオスプレイ ダイナマイト・キッドというのは、俺と同じく英国人のレスラーで、天外なスタイルで世界的に人気を博した。彼が“どういう終わり方”をするのかに関して、もし知らない人がいれば自分で調べて欲しい。もちろん、自分がどういう末路を辿るのかというのは、恐怖でもある。しかし、自分自身がこれまで作り上げて来た“自分”というものには、もちろん犠牲がたくさんあった。そういった犠牲を払ったからこそ、自分はいまこのポジションに来ている 』。

 試合中、この発言が頭に浮かび、ちょっと普通には見られなくなってしまった。
 「お前らのやってることはダンスだ」なんて言われたこともあった。
 高いリスクを背負う覚悟は簡単にできたわけはなく、自問自答は何度もしているんだろう。
 オスプレイにしたら「生き様を見てくれ」ということですよね。
もう生き様だらけでした。シビレた。試合後、休養を示唆したことに正直ほっとしている。
 会場にいたら、退場するオスプレイをずっと追っていたかも。

 決着は、ヒロム選手が自信の持ち技を全て出し切る勢いで畳みかけ、文句のない勝利。
 2度目の戴冠ではあるが、ここ1年はイマイチ振り切れていなかっただけにインパクトは大きい。
 タメの期間があったことで人気は更に上昇しそう。周りが凄すぎるので防衛ロードはなかなか大変そうだが。
 BOSJ好調だったドラゴン・リーが鍵と見ている。まずデスペ戦ですが。


▼ダブルメイン IWGPインタコンチネンタル選手権

 ○クリス・ジェリコ(17分16秒  コードブレイカー)●内藤哲也
 ※挑戦者・ジェリコが王座奪取

 冒頭から結論のようなものを書いてしまうと、今回のジェリコは最初からベストバウト狙うようなつもりは無かったんじゃないかと思ってる。メインが時間無制限3本勝負と聞いた瞬間に諦めたのでは、と。だからローブロー絡みのフィニッシュ。遺恨戦の「起」に集中したのでは。
 とは言え見所は多数。場外戦も派手だったし、内藤のジャンピングエルボーにカウンターで放ったコードブレーカーも見事。
 場外戦で、怒りの内藤哲也が机破片攻撃と机上パイルドライバーの「大仁田技」を出していたのも面白かった。スターダスト“ジーニアス”が大仁田化しては(略
 とにかくジェリコはインタコンチ王座を奪取した。イコール継続参戦。メデタイ。
 でも次来るときは、もう少しコンディションを…。スタミナも切れぎみでしたね。
 そろそろ試合もWWEでやってるようなレスリング中心のスタイルを見たいのだけど…次がEVILとなると、乱戦必至でありますな。ところでいつ?
 ちなみに、内藤が頭から垂直に落ちた雪崩式ウォール・オブ・ジェリコはアクシデントだと自分は見ています。
 ジェリコ本人がポッドキャストで答えてそうだけど。


▼メイン IWGPヘビー級選手権=時間無制限3本勝負

○ケニー・オメガ(2-1)●内藤哲也

 1本目:〇オカダ(28分47秒 エビ固め)
 2本目:〇ケニー(19分10秒 片翼の天使)
3本目:〇ケニー(16分53秒 片翼の天使)
 ※トータルタイム=64分50秒
 ※挑戦者・ケニーが王座奪取 

 これまで以上の名勝負を期待された2人が、自ら設定したバーを真っ向から超えていった試合。
 時間稼ぎと見られそうな固め技・絞め技の攻防がほとんどなし(序盤以降はオカダのコブラクラッチぐらい)、60分超えてからの高い高いオカダのドロップキック。これまでの長時間試合では信じられない試合構成。
 更に1回目の対戦で問題となった“危険すぎる”と言われそうな技も構えまででおさえていた(リスクある飛び技などはありましたが)。
 文句をつけようのない完璧な名勝負をやろうと試み達成してしまった。

 終盤、ケニーはこれまでの道のりを再現するような技を次々披露。
 初来日時から見ている自分にはたまらないものふぁありました。
 フェニックス・スプラッシュを放ったとき、僕にはコーナーポストが自動販売機に見えましたよ(笑)。
 それで「2本目」を穫ってくれれば更に良かったんですけどね。
 新木場での飯伏vsケニー初対決は変速3本勝負。
 その2本目が伝説の自販機フェニックスで飯伏がとっている。

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<2008年8月9日>
■自販機フェニックスも 飯伏幸太 の凄さの一面に過ぎない〜8.6 DDTビアガーデン観戦記 | ブラックアイ2 http://beye2.com/item_19437.html
 ↑既に将来「お宝化」することを断言していたw
 ほんと、観戦しておいて良かったなぁ。チケット完売するだろうからって行くかどうか迷ったんだよなぁ。

 1つだけ文句をつけさせて。終盤の終盤、オカダがレインメーカー放つも全身の力が抜けダウンするという場面ありましたが…試合中に相手の目の前で“死に体”になってしまうのは違和感あるのですよ。あのまま負けるならまだしも。
 全身の力が入らなくても、目だけは相手を睨み続けてる…という感じならアリなのだが。

 とにかく、好勝負の末、ついにベルトが移動。
 オカダがここまで守ってきたからことその大事件感。そしてケニーがついに頂点へ。
 試合後は飯伏幸太・ヤングバックスと改めて合体。
 「ゴールデン・エリート」としていろいろやってくれるみたい。
 本当は札幌でゴールデン☆ラヴァーズ再結成した瞬間から始めてほしかった。
 すぐG1だし、ユニット活動するにはタイミング悪い気もするのだが…もう期待するしかありません。
 翌々日会見、ケニーの発言が話題になってますが、尖った雰囲気が戻りつつあるのはホっとしたところもある。
 ゴールデン・エリートは、“ユニット闘争のためのユニット”でなく、同じ志をもった者が、何かを成し遂げるために組んだチームであってほしいと自分は思ってます。
 ベビーでもヒールでもない新たなムーブメントを新日本から世界へ見せてほしい。

<ブラックアイ2選定>
 大会MVP:ケニー・オメガ
 大会ベストバウト:ケニ^・オメガvsオカダ・カズチカ
 ゆっくり休んで賞:ウィル・オスプレイ



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posted by sugi
2018年06月 01:39 | Comment(0) | 新日本プロレス
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