2018年05月16日

2018年5月4日の「オカダ・カズチカ vs 棚橋弘至」感想〜約6年の数え唄で見せていた闘いぶり、12回防衛戦で貫いていたテーマ

カテゴリー:新日本プロレス





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 毎度のことで申し訳ないが、だいぶ日にちが経ってしまってます。でも良い試合だったので感想を書いておく。


■5月4日 福岡国際センター、結果
njpw.co.jp/tornament/132305?showResult=1 http://www.njpw.co.jp/tornament/132305?showResult=1
▼メイン:IWGPヘビー級選手権
 ○オカダ・カズチカ(34分36秒 レインメーカー)●棚橋弘至
 ※王者・オカダがV12



レインメーカーは一撃必殺でなきゃ


 IWGPヘビー級王座防衛新記録であるV12が懸かった一戦であると同時に、久々の「棚橋vsオカダ」一騎打ちでもありました。

2人のシングルマッチは2016年8月12日のG1クライマックス公式戦以来(30分時間切れドロー)。
 このカード、ブシロード体制となり上昇していった新日本プロレスにおいて、リング内での柱となっていた抗争でありました。
「マンネリじゃないのか?」と言われた時期もありましたが、メイン戦線にふさわしいうえに、一般大衆に受けいられるためにどうすべきかを追求した“メジャーのプロレス”を感じさせる内容を常に見せてくれていたカードです。

 棚橋vsオカダを含め、4〜5年前ぐらいの新日本の試合スタイルは、以下の3点が重要だったと自分は考えている。

 ・一点集中など明快な流れ
 ・徹底したフィニッシュ技の切り替えし合い
 ・一撃必殺

 アルティメット路線の失敗から復活するために「プロレスらしいプロレス」に戻るとともに、大発明技「レインメーカー」を巡る切り返し攻防により、カウント2.9に頼らなくても終盤の濃い興奮を生めるようになっていた(※1)。
 最近は、様々なスタイルの選手が入ってきたことで、少し前まで「綺麗すぎる」とも言われていたものが、「危険すぎる」なんて
声も出るぐらい変化していきつつある。一撃必殺も崩れぎみ。
 海外も無視できない状況、ファンの嗜好も多様化する一方。
 
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 そんななかで行われた2018年版「棚橋vsオカダ」は、やっぱりこれまで通りの「棚橋vsオカダ」になっていた。

 ペースを握ったオカダによる首への一点集中、終盤に棚橋がレインメーカーをスリングブレイドで切り返し大逆襲。
 そしてフィニッシュは棚橋の執念を断ち切るかのようなレインメーカー一発。
 最近はショートレンジのレインメーカーを挟むことが多くなっているオカダだが、この日は一撃必殺。やればできるではないか(笑)。予備動作の大きいレインメーカーは、その分“決まったら終わり”でないと本当はいけないのです。
  一点集中、切り返し、一撃必殺、その全てがシッカリ盛り込まれた。そこにプラスα。更なる感情を呼び起こしたのは、棚橋弘至 の満身創痍感である。

オカダがIWGP防衛ロードで見せ続けていたもの


 言うまでもなく棚橋の体はボロボロ。リープ・フロッグはギリギリ、トップロープ飛び越える際に足が引っかかっていたシーンも。ツームストンもなかなか持ち上がらない。
 でも、その綻びは人間臭さが浮き出てきているとも言える。
 40代の自分からすると、動かない体を奮い立たせスリングブレイドを打ちまくる姿にグイグイ引き込まれてしまうのです。

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 また、オカダ・カズチカが最近の防衛戦では珍しく、よく攻め込んでいたことが大きかった。
 12度の防衛戦、オカダ・カズチカは“受け”にまわることが多かった。それは、挑戦者を引き立たせることこそが王者の役目」という理念のようなものがあったのだろう。
チャンピオンとしてそう考えるのは問題ない。
 正直、プロレス界の顔としては物足りなさもあるのだが…vsケニー、vs柴田など、その食らいっぷりでプロレス史に刻まれる名勝負を残した素晴らしい王者であることは間違いない。
 これまで受けにまわることが多かったオカダが、今回の棚橋戦ではかなり攻め込んだ。
「挑戦者を引き立てる」という目的に反しているようにも見えるが、全くそんなことはない。
 今の棚橋は、追い込まれ苦しみもがく様子が一番目を引きつける。そこから反撃できるかで感情を揺さぶる。
 攻め込み追い込むことが“引き立てる”ということに繋がる場合もプロレスにはあるんですよね。

 棚橋を試合の主役とすべく、冷徹に淡々と攻撃を続けるオカダの振り切りっぷりにも関心。

 良い試合でした。
 決着後に明暗ハッキリ分かれるところも好きです(※2)。
 単に好試合だっただけでなく、新日本プロレスの闘いの軸を少しでも動かせないかと挑んでいたようにも自分は見えた。
 海外勢含め、様々なスタイルの試合が見られるようになった今のタイミングで、「棚橋vsオカダ」をガッチリやったというのは意味がある。。
 他選手に影響を与えらるぐらいのところまで行ったかどうか。
 今後も2年に1度ぐらいは見ておきたいが…それも棚橋弘至 の復活次第か。
 すぐG1公式戦で実現しちゃいそうな気もするので怖い(笑)。


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※1=フィニッシュの切り替え試合は、変に噛み合いすぎてリアリティーが失われる場合もあるので、業界内に否定する声もある。

※2=棚橋選手の試合後コメントは必見。
■レスリングどんたく 2018 2018年5月4日 福岡・福岡国際センター バックステージコメント(字幕あり) | njpwworld.com 新日本プロレスワールド
 https://njpwworld.com/p/s_series_00482_3_bs


<関連リンク>
■レスリングどんたく 2018 2018年5月4日 福岡・福岡国際センター 第9試合 IWGPヘビー級選手権試合 オカダ・カズチカ VS 棚橋弘至 | njpwworld.com 新日本プロレスワールド
 https://njpwworld.com/p/s_series_00482_3_09
 試合動画(登録必要)

■【SOUND ONLY】棚橋弘至のPodcast Off!! #120 クッシーが突如乱入! “ロス大会”に関して、逸材と熱烈トークを展開!!(後編) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=z1wSiF-o2wg
 GLvsYBがメインのLA大会後に収録。2人とも酔っ払ってますw

■過去シングル10戦で振り返るオカダ対棚橋 - プロレス統計
 http://www.pwanalysis.com/entry/2018/04/04/123000

■新日本プロレス公式サイト
 http://www.njpw.co.jp/






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posted by sugi
2018年05月 01:07 | Comment(0) | 新日本プロレス
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