生観戦してきました&全日本プロレスTVで試合内容確認。
メインの秋山準vs丸藤正道について感想を。
平日でも超満員
まず、セミが終了してからメインが始まるまでの盛り上がりっぷりがとんでもなかった。
超満員の後楽園ホールが「ついに始まるぞ」という興奮で一気に音頭を高めていく。
もう、これを体感できただけで観戦した甲斐があった
プロレスは「内容」も大切ではあるが、まずカード決定からゴングまでにどこまで期待感を高められるかが大事と再確認。
2018.4.25 全日本プロレス / 後楽園ホール
▼メイン チャンピオン・カーニバル2018・Bブロック公式戦〜30分1本勝負
○丸藤正道(20分53秒 虎王)●秋山準
※丸藤がBブロック代表に決定
試合を決めたのは丸藤の虎王。
タイガーフロウジョンや、ポールシフト式エメラルドフロウジョンでのフィニッシュもあったとは思うが、二段式のニーに拘って決着してみせました。
秋山には初めて食らわしたかと思ってましたが、調べてみると、 虎王という技は2012年の時点で既に使用していて(2012年8月13日、平柳戦でフィニッシュ技となっている)、秋山NOAH所属時代とかぶってはいた。しかしやっぱり、丸藤が本格的にヘビー級へ腰を据えた頃に決め技とした印象が強い。
秋山退団後、完全な団体エースとして昇っていくうえで使っていた技に拘ったのかな…と勝手に推測(他の理由も浮かびはしますが)。
思えば、ヘビー・丸藤の中心技である、虎王=膝蹴りは秋山の得意分野で、もう一つのチョップは秋山と共に離脱した潮崎豪の代名詞的な技である。
コンディションの問題でスタイルを替えざる得なかったという説もありますが、2人がNOAHに残ってたら虎王・チョップをここまで使っていたかは分からない。
それを考えると、フィニッシュ間際で膝蹴りを撃ち合うシーンにも深い意味合いが出てくるのですよね。NOAH所属同志だったら、こういう攻防は見られたのかどうか。
秋山準も素晴らしかった。この試合が名勝負となり得た最大の要因は、秋山準がファンの一番見たい恐い秋山準で来てくれたことにあるでしょう。
忘れてはいけないこと、もともと秋山は今年のチャンピオン・カーニバルに参戦するつもりでは無かったのです。
欠場した青柳優馬の代打としてエントリー。
変更が直前で無かったとはいえ、2年前を最後に連戦の厳しさ等からシングルリーグ戦卒業を宣言していた秋山にとって、“ファンの見たい秋山”として、ブロック代表の決まる最終公式戦に登場するのはハードル低くありません。
実際、リーグ開幕時は短い試合タイムもあったのだが…徐々にエンジンをかけていく。
博多の諏訪魔戦、府立のゼウス戦と、黒星にはなってしまったが、“恐さ”は日に日に増すことができていた。
丸藤正道戦で厳しさは最高潮。「丸藤vs秋山」目当てで久々に観戦された方にも、あのテンションは特別なものなんだと知っていてほしい。
いろんな団体の選手抱えたシリーズ、団体代表としてだけでも気苦労が絶えないだろうに、本当、ここまでやってくれて感謝です。
試合後はマイク無し。大正解。おそらく、変に説明した方が遠回りになる。
プロレスファンなら、別れてからの2人が上がったり下がったりを凄まじい落差で繰り返しているのは知っている。
その上で、高い技量があるとは言え、体調に不安がないわけでない2人が、スーパーヘビー級とガンガン当たるリーグ戦を闘い抜いた末、感情ぶつけあう激戦を繰り広げられたら、もう見る側も遺恨がどうのとは言えなくなる。
まぁ他の全日本・NOAHの選手にすればわだかまりが残る人もいるだろうけど、それはまた別の機会に吐き出してもらうとしましょう。
元子さんの追悼セレモニーもあり、今日ほど全日本プロレスとプロレスリングNOAHを語るに相応しい日はありませんでした。
チャンピオン・カーニバルはまだ続く
5年前の遺恨精算という「過去」、カーニバル公式戦の大一番という「現在」に続き、勝ち残った丸藤正道は優勝決定戦という「未来」に向けてまだ仕事が残っている。宮原・鷹木・ドーリング・火野、誰と当たってもシングル初対決(ですよね?)で、ドーリング以外は世代が下の選手となる。
楽しみすぎます。
「チャンピオン・カーニバル2018」、面白いです。
まだ2戦も残っているのですよね。
ここまでの公式戦では、鷹木信悟が好試合を連発しています。戦法もいろいろで興味深い。
最終公式戦の「鷹木信悟 vs 石川修司」、かなり期待しております。
<参考リンク>
■2012年12月24日の記事:ラスト秋山、丸藤を絞め落とした/ノア - プロレスニュース : nikkansports.com http://www.nikkansports.com/battle/news/p-bt-tp0-20121224-1063579.html
■2012年12月24日の記事:杉浦選手会長、潮崎に“制裁”/ノア - プロレスニュース : nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/battle/news/p-bt-tp0-20121224-1063574.html
■全日本プロレスTV…「丸藤vs秋山」はもちろん、チャンピオンカーニバル2018全公式戦見られます。
https://www.ajpw.tv/