秋山準社長が最近の全日本プロレスをいろいろ語った記事に関し、鈴木秀樹選手が疑問を感じツイート。
それに秋山準さん本人がリプライで返答。
大変に興味深かったので、そのやりとりをまとめておきます。
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発端は東京スポーツ記事
1つめのツイートは鈴木秀樹選手がリツイートしたもの。
元記事はコチラ。
■【全日本】秋山社長2018大攻勢語る 他団体の大物続々参戦の真意は:東京スポーツ
https://www.tokyo-sports.co.jp/prores/mens_prores/920623/
――3・25さいたま大会では諏訪魔、佐藤光留、岡田佑介組VS藤田、ケンドー・カシン、NOSAWA論外組が決まった
秋山:これは諏訪魔の熱い気持ちに応えてだよね。藤田とからむことにファンから賛否両論の声がある? そこは本人たちも分かっていると思うし「否」の声を変えるのも本人たちの力。避けては通れないと思う。
――「否」の声がある以上はリスクもある
秋山:ウチが支持されている理由の一つに、試合のクオリティーが上がっていることがあると思う。今は「否」でもお客さんに満足してもらえればいい。だけど(藤田組が)自分たちだけが目立ちたい、やりたいというのが行き過ぎると試合が成立しない。それなら申し訳ないけど、もう必要ない。ダメなものを上げる余裕はないから。
以下、ツイートやりとり。大日本プロレス・宇藤純久選手のツイートも加えました。
逆に言えば、継続参戦もありうるってことか
— ToShiR (@toshiro_UKR) 2018年2月16日
『(藤田組が)自分たちだけが目立ちたい、やりたいというのが行き過ぎると試合が成立しない。それなら申し訳ないけど、もう必要ない。ダメなものを上げる余裕はないから。』
【全日本】秋山社長2018大攻勢語る(東スポWeb) https://t.co/BWUJlzOKFc
私は自分だけが目立ちたいけど試合は成立してますね、多分。
— Hideki suzuki (@hidekisuzuki55) 2018年2月16日
というか成立の意味がわからない。
— Hideki suzuki (@hidekisuzuki55) 2018年2月16日
納得させたら成立っていうなら100%の人が納得するなんてのはありえないからどうやっても試合は成立しなくなりますよね
— 宇藤純久 Yoshihisa Uto (@BJWUTO) 2018年2月16日
良いこと言いますね
— Hideki suzuki (@hidekisuzuki55) 2018年2月16日
鈴木さんは試合が成立する条件はなんだと思いますか?
— 宇藤純久 Yoshihisa Uto (@BJWUTO) 2018年2月16日
自分はゴングさえなれば成立だと思います
そうですね。組まれたら、ですかね(笑)
— Hideki suzuki (@hidekisuzuki55) 2018年2月16日
組まれたら試合が始まらなくても成立!たしかに!
— 宇藤純久 Yoshihisa Uto (@BJWUTO) 2018年2月16日
そう。組むってことはそういうことだと思います。
— Hideki suzuki (@hidekisuzuki55) 2018年2月16日
<秋山準選手からのリプ>
では、僕の思う成立を説明しますね。鈴木選手。
— 秋山準 (@jun0917start) 2018年2月17日
試合が組まれたら成立ではなく。その会場に来てくださったお客様に喜んで帰ってもうのが成立。それは各団体、その時のシチュエーションいろいろ違うと思う。100%の方に喜んで貰えるのは難しい。だけど、そこを目指していくのが僕達のやるべき事では?25年もやっててまだそこには程遠いですけどね。
— 秋山準 (@jun0917start) 2018年2月17日
ありがとうございます。
— Hideki suzuki (@hidekisuzuki55) 2018年2月17日
僕は喜んで貰っても怒って貰っても泣いて貰ってもなんでも良いです。
僕のやるべき事は相手に勝つ事です。 https://t.co/AoTy2iDUyI
相手に勝つ事は大前提として、いろんな感情をお客様に持ってもらうのはいい事ですね。これからも頑張って下さい。
— 秋山準 (@jun0917start) 2018年2月17日
ありがとうございます。成立させるように頑張ってください。
— Hideki suzuki (@hidekisuzuki55) 2018年2月17日
2018年2月18日午前0時の時点で以上。
いやぁ…Twitterでも緊張感ビンビンです。
お互いの主張真っ向。
皆さんはどう思われるでしょうか?
本来のプロレスは喜怒哀楽の全てがあった
※以下は私の追記的なもの。発言された選手の気持ちを代弁したとかでなく、私の創造なので注意を。一つの意見として。「試合を成立させる」とはどういう意味かを巡るやりとりですが、「プロレスラーがどういった心構えで試合に挑むのか」という話にもなっていると思います。
詳しく説明されていることもありますが、今のプロレスダンタイのほとんどは秋山社長の考えに賛同するのではないでしょうか。
喜んで帰っていただく、満足してもらおうという意識を高めたことで、プロレス界は00年代のドン底状態から脱出できたんだと自分は思ってます。
娯楽が腐るほどある時代、安くないチケット代を払って観戦してもらおうと思えば、そういう考えに至るのは当然。「プロレス」を見る目も、ファンにしろ世間にしろ昭和とはだいぶ変わってますしね。
一方、鈴木秀樹選手の発言を読み解くに…本来のプロレスはそうじゃないんだよ、と。対戦相手を立てるとか、盛り上がること前提なのはおかしいんじゃないか、と言うことだろうか。
また、鈴木秀樹選手は、今の時代でも本来のプロレスでやっていけるという自信があるのでは。実際、大日本プロレスではやってるわけで。
「僕は喜んで貰っても怒って貰っても泣いて貰ってもなんでも良いです」という発言も、本来のプロレスは喜怒哀楽の全てがつまっていたもので、今は「喜」「楽」に偏りすぎているという指摘にも聞こえる。
確かにそうかもしれませんね。でも、全日本プロレスって他団体に比べれば「怒り」や「悲しみ」があるほうだと思うんですけどね(笑)。
その辺を体感してもらえばいいのだが…鈴木秀樹選手が全日本プロレスに上がりそうな気配がないのが残念というか何というか。だからこそのツイートのやりとりでも緊張感ビンビンなわけですが。
追記
Twitterで皆様から様々な意見をたくさんいただいたので紹介していきます。人の数だけプロレスの形があるというか、それだけプロレスは奥の深いものだとずっと思ってる
— スカ柳 Or Lo(オア・ロー) (@OrLo1455) 2018年2月18日
自分が思う成立するかしないかは説得力があるかないかだけ これも秋山の言う満足するかに通じる考え方かもしれない
でも成立しない試合でも魅力的で語り継がれる試合もあるからプロレスは深すぎる https://t.co/41l2rXwy2q
こういうやり取りを表にする時に誰でも使えるTwitterを使うからガッカリするんだよなー。プロレスラーなら自分の才能と努力で勝ち取ったリングやスポーツ紙や専門誌があんのに。これはそもそも表にしなくてもいいことではあるけど。(最近オモテっていう言葉にハマり中) https://t.co/JScMCdEZxV
— シモキーニョス (@shimoquinhos) 2018年2月18日
マス向けに最適化したいのか、セグメントした層を獲っていくのか、のイデオロギーの違いでしょうか。どっちも間違ってはいないとは思いますが。 https://t.co/mCWBVmT6tK
— 超オスねこ (@SuperOscat) 2018年2月18日
これは興味深い。
— まき@うち☆ねりまき丸 (@makidekazu) 2018年2月18日
秋山準と鈴木秀樹か。
ごちゃごちゃ言わんと闘って…だと昭和かw https://t.co/SzGVRiTGB7
面白いやり取り。私は勝ち負けだけなら、プロレスで有る必要は無いと思っているので、どちらかというと秋山さんに共感する。 https://t.co/IG2XAx5Qcp
— kaz (@kazmilk_v) 2018年2月18日
1つの試合だけ切り取ったら成立していなくても、その先に繋がれば、必要な過程として成立することもあるからなぁ… https://t.co/rNOMQztRxV
— ペンギン (@toukonpenguin) 2018年2月18日
どっちも正解だからプロレスは面白いし、僕らファンの中でも正解が違うからこその、底が丸見えの底なし沼だよなぁ。 https://t.co/i5Cq2w9tRr
— Aug.RAINSNOWたいき (@Taiki_papa) 2018年2月18日
このピリピリした対話をしている鈴木秀樹選手が近々に挑戦する王座が女子団体のアイスリボン・トライアングル王座だったりするのがプロレスのわけわかんなくて面白いところ。 成立するんだろうか。https://t.co/o9bkxbTK5R
— どどめ色の何か (@shintkt) 2018年2月18日
面白い。
— ぶる〜の (@shin10276707) 2018年2月18日
でもこれは社長目線とレスラー目線の違いなんかなと。
割とやったもん勝ちがまかり通るプロレス界でのし上がる為には鈴木の考えは正しい。
けど興行全体、団体、業界のこと考えたら秋山に軍配が上がる。
猪木のような図抜けたエースならば前者の考えでも良いのだろうけど。 https://t.co/0Kgx8SkpSy
選手の成立とファンの成立するは意味が違っている気がするな
— たつひろ@色々 (@mdltatu) 2018年2月18日
奇襲からの怪我で終わっても試合は成立してるって言えると思うし。 https://t.co/3t59Ui2KYA
どんな相手であろうと試合を成立させるだけの実力も技術もある鈴木秀樹が言っているからこその説得力よね。Twitterのやり取りだけでこのヒリヒリ感を生み出せてるのが堪らん。この二人の試合が観たくなるよ。秋山準対柴田勝頼戦並にヒリヒリしそう。 https://t.co/tbzkRpaaO5
— 橋本法正 (@sapporoakb) 2018年2月18日
秋山さんの呟きである「(お客様に)“喜んで”もらう」を大元のインタビューにある「“満足して”もらう」に置き換えると、お互いの「成立」に対して実は目指すところは同じとも思えるんですよね。噛み合わない試合、実力差のある者同士の試合でも「満足」に足る試合はいくらでもありますし。
— V厨 45歳(フリー) (@vchu_) 2018年2月18日
鈴木秀樹選手の考えを間違ってやってたのがIGFだった。今回のはぐれIGFにはNOZAWA論外選手がいるのがポイントかもしれません/秋山準と鈴木秀樹が「試合を成立させるとはどういうことか?」を巡りTwitterでやりとり〜ツイートまとめ: プロレス専門ブログ・ブラックアイhttps://t.co/kNkW2sl7br
— ジャン斉藤 (@majan_saitou) 2018年2月18日
お互いの立場で違うと思うが、どちらも納得。それにしても実力と「言葉」を兼ね備えたレスラーはTwitterというお手軽メディアでもこれだけ緊張感のある応酬ができてしまう。発信力のあるなしは、今のプロレスラーとって大きな差になるなぁ。 https://t.co/AKW9IxZudP
— クロッケ (@krockee) 2018年2月19日
別の検索中にこの記事を見つけましたのでコメントさせていただきます。
全日本プロレスにはやはり根底に『王道』の精神が宿っているので、ただ試合をすれば良い、だけで成立というわけにはいかないんじゃないでしょうか?
ですから、秋山社長と、他の団体の選手とは、その辺の認識に違いがあるのでは・・・、と思います。
ちなみに、私個人的には、たとえ噛み合わない試合でもそれもプロレスの一つとして楽しめるので、鈴木選手の意見派かな・・・と感じます。
コメントありがとうございます。当ブログ、挨拶以外のコメントは初です(笑)。
新日本vs全日本の構図に当てはまるのは間違いないのですが、自分は「今のプロレス」でほとんどの団体に通じるのが秋山選手の意見だと思います。ある意味、新日本含めプロレス界全体が王道よりになっているような。
自分も噛み合わない試合はそれとして楽しむ自信ありますが、そういうファンが多いようには感じません。秋山・鈴木、どちらが正しいか難しいところです。
鈴木秀樹からはフリーで生き残ってきた考え方を感じるね
宇藤は練習しろ!!
宇藤さん、流れ弾が(笑)